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NASAアポロ計画と有人宇宙開発関連のニュース

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日本、月面軟着陸を実現した5番目の国に。しかし太陽電池は稼働せず。

2024/01/20

Jaxaが運用する月調査用スマート着陸船(SLIM:Smart Lander for Investigating Moon)は、2024年1月20日午前12時20分に、Shioliクレーターの近くに軟着陸しました。 これで日本は、ロシア、米国、中国、インドに続き月面軟着陸を実現した5番目の国になりました。 SLIMは2023年9月7日種子島宇宙センターからH-IIAロケットで、NASAとの共同ミッションであるX線分光撮像衛星XRISMとともに打ち上げられました。 しかし着陸後のSLIMとの通信で、ソーラーパネルが発電していないことが判明しました。 SLIM は月の1日 (地球の約 14日間) 稼働するように設計されていましたが、ソーラーパネルが稼働していないため、着陸後数時間以内にバッテリーが切れると予想されています。

アポロ8号CDP フランク・ボーマン逝去

2023/11/12

アポロ1号の事故解明に努め、またアポロ計画史上最もリスクが高かったと言えるアポロ8号ミッションのCDP(船長)を務めた フランク・ボーマン(Frank Borman, Jr)氏が、2023年11月7日に逝去しました。 享年95歳でした。
フランク・ボーマン氏は存命する最年長の宇宙飛行士でしたが、いまはそれはアポロ8号CMP/アポロ13号CDPを務めたジム・ラヴェル(James A. Lovell Jr.)氏に引き継がれました。 また、アポロ8号は、搭乗した飛行士3人がそろって存命していた最後のアポロミッションでした。

Virgin GalacticのVSS Unity, 初めての商業宇宙飛行に成功

2023/06/30

かのX-priseの勝者、Space Ship Oneの技術を利用し、初の民間宇宙旅行会社を目指していたVirgin Galacticは、ついに初めての商業宇宙飛行に成功しました。 2009年12月の初号機「Virgin Space Ship (VSS) ENTERPRISE」のロールアウトから実に14年の歳月が流れました。
今回の「Galactic 01」宇宙飛行には 13個の研究ペイロードと、乗客4名とパイロット2名が搭乗しました。 10:30AM. ETに、SpaceShip2 : VSS Unityが母船VMS Eve に吊り下げられて、ニューメキシコ州スペースポート・アメリカから離陸しました。 11:29AM. ET、VSS UnityはVMS Eveから切り離され、ハイブリッドエンジンに点火し、宇宙に向かって上昇しました。 その後VSS Unityは高度 85.1km に到達し、数分間の微小重力を体験しました。 そしてVMS Eveからの分離後14分後に、無事タッチダウンしました。
民間企業による宇宙飛行は Jeff BezosのBlue Originに追い抜かれてしまいましたが、商業宇宙飛行としては今回の「Galactic 01」が初めてとなりました。
今後8月には民間宇宙飛行士のための商業宇宙飛行「Galactic 02」が予定されており、その後も毎月宇宙への飛行が計画されています

アポロの発射台:Mobile Launcher 1 解体が始まる

2023/05/09

NASAは、3台建造されたアポロの発射台:Mobile Launcherの、現存する2つのうち「ML-1/MLP-3」の解体を決定しました。 これは初のサターンVロケットの無人テスト飛行であるアポロ4号(SA-501)や、最初に月着陸に成功した アポロ11号(SA-506) の打ち上げに使用された発射台です。 残る1台(ML-3/MLP-1)は、アルテミス計画において、SLS打ち上げのためのクローラーウェイの整備に引き続き使用される予定です。

SpaceXの大型有人宇宙船"Starship"初の打ち上げ試験。飛行終了命令が発行され、自爆。

2023/04/21

4月20日朝(現地時間)、テキサス州Boca Chicaにある"Starbase"で、SpaceXの大型有人宇宙船"Starship"とそのロケット"Super Heavy"の初の打ち上げ試験が行われました。 ブースターに搭載された33基のうちの、30基Raptorエンジンが 8:33 a.m. CDT (1333 GMT) Thursday (April 20)に点火されました。 ロケットは打ち上げ後約1分20秒後に"Max Q"に達しました。 そして2基のエンジンが早期に停止しました。 予定ではその約1分半後にブースターはエンジンを停止し、Starship宇宙船と分離される予定でしたが、分離は起こらず、機体がコースを外れました。 このためStarshipとSuper Heavyの両方に対して飛行終了(いわゆるrange safety)命令が発行され、自爆しました。

スミソニアン航空宇宙博物館、展示室"Destination Moon"のバーチャルツアーを開始

2023/04/09

ワシントンD.C.にあるスミソニアン航空宇宙博物館は、2022年8月に改装完成を迎えた、アポロ関連の展示 Destination Moon (NASM) ”の バーチャルツアー を開始しました。 インターネットブラウザさえあれば、いつでもどこからでもこの展示を楽しむことができます。

NASA, Artemis IIミッションで月周回飛行を行う4人のクルーを発表。

2023/04/04

NASAは、Artemis IIミッションで月周回飛行を行う4人のクルーを発表しました。 選抜されたのは、NASAから G. Reid Wiseman船長、 Victor J. Glover, Jrパイロット、 ミッションスペシャリストの Christina Hammock Koch氏、 そしてCSA(Canadian Space Agency)からミッションスペシャリストの Jeremy Hansen氏です。
Artemis IIミッションの飛行は約10日間にわたり、オリオン宇宙船の生命維持システムと、人間が深宇宙で生活し働くために必要な能力と技術を検証します。
Artemis II ミッションの有人月周回飛行は、2024年後半から2025年の打ち上げが予定されています。 そしてその次の Artemis III ミッションで月の南極地域への、有人着陸を目指します。

Artemis Iで打ち上げられたOrion宇宙船、無事地球に帰還。

2022/12/12

Artemis Iミッションで打ち上げられたOrion宇宙船は、25.5 日間にわたる月周回フライトののち、12月11日日曜日午後12時40分 EST (1740 GMT) に、Baja California半島の西にあるGuadalupe島沖の太平洋に着水しました。
地球の大気圏に直接降下するアポロの月ミッションとは異なり、Artemis IのOrion宇宙船は「skip entry」と呼ぶ方法で地球に戻りました。 午後12時 EST (1700 GMT)にサービスモジュールを切り離し、その20分後に上層大気との最初の接触である「entry interface」に到達しました。 そして時速40,000キロで地球への最初の降下を開始しました。 つづいて一旦大気圏を飛び跳ねるように「スキップ」して、2回目の再突入で海に向かって下降を続け、約35,000フィート (10,700 m) でパラシュートを放出するために前方ベイカバーを展開しました。 午後12時36分 EST (1736 GMT)には、2 つのドローグ シュートが展開され、続いて 3 つのパイロット シュートが展開され、次に高度 5,300 フィート (1,600 m) で 3 つの直径 116 フィート (35 m) のメインシュートが着陸 2 分前に展開されました。 最後に着水前にOrion宇宙船を風に対して適切な角度にロールさせて、その後無事着水しました。
ミッション中、Orion宇宙船は 2回の月面フライバイを行い、月面から 80 マイル(128.7km)以内に到達しました。 ミッション中の最遠距離では、オリオンは地球から約 270,000 マイル(434,523km) (国際宇宙ステーションの周回高度の 1,000 倍以上) まで離れました。 再突入中、Orion宇宙船は華氏約 5,000 度(摂氏 2,760 度:太陽の表面の約半分)の温度に耐えました。 そののち約 20 分以内に、パラシュートを使った着水のために約 25,000 mph (40,233.6km/h) から 約 20 mph (32.2km/h) に減速しました。 ミッションを通してOrion宇宙船は、宇宙飛行士用に設計されたどの宇宙船よりも長く宇宙ステーションにドッキングすることなく宇宙に滞在しました。 月軌道においては、以前にアポロ 13 号で設定された、人間を運ぶように設計された宇宙船が移動した距離の記録を上回りました。
Orion宇宙船は数日中に陸揚げされ、トラックでケネディスペースセンターに送り返します。 カプセルとその熱シールドは、数か月にわたってテストと分析を受けます。
このミッションの後は、2024年後半から2025年の Artemis II ミッションで有人月周回飛行を行い、その次の Artemis III ミッションで月の南極地域への、有人着陸を目指します。

Artemis I の飛行を追跡できるWebサイト公開、特設サイトでは多くのコンテンツを展開中

2022/11/20

現在月に向かって飛行中の Artemis I : Orion宇宙船について、NASAは 飛行を追跡できるWebサイト を公開しています。 また、 特設サイト では、プレス向けの Artemis I ミッション リファレンスガイド (PDF) をはじめ、ビデオ、図面、写真、解説資料など、多くのコンテンツを展開しています。 現在進行中の、この歴史的なミッションをより深く知ることができます。

Artemis I 打ち上げ成功。TLIを終え、月に向かう軌道に移行。

2022/11/16

NASAは、11月16日 1:47:44 a.m. EST (0647 GMT)に、Launch Pad 39Bから、3回目のトライとなる Artemis I (SLS1 Block 1) の打ち上げに成功しました。 そして打ち上げから1時間45分後の 3:32 a.m. EST (0832 GMT)には、アポロ17号以来となる、人が搭乗可能な宇宙船による、約18分間のTLI噴射が行われ、月に向かう軌道に移行しました。 今後5日間かけて、月軌道に到達する予定です。 また、TLIから約8時間後には、Orion宇宙船から地球を撮影したビデオが送信されてくる予定です。 21日月曜日には月に最接近し、月面から96.5 kmまで近づきます。 そして12月11日には25日間のミッションを終了して、地球に帰還する予定です。
このミッションの後は、2024年の Artemis II で有人月周回飛行を行い、2025年に月の南極地域への、有人着陸を目指します。

Artemis I 燃料の液体水素の漏れが発生し打ち上げ延期。少なくとも数週間は遅れる見込み。

2022/09/04

NASAは、9月3日2:17 p.m. EDT (1817 GMT)に予定していた Artemis I (SLS1 Block 1) の打ち上げ(再トライ)を延期しました。 液体水素の漏れが最初に発見されたのは、燃料注入開始直後の7:15 a.m. EDT (1115 GMT)でした。 SLS のエンジンコンパートメントにあるQuick disconnect umbilical(地上との接続パイプ)のセンサーが水素濃度の上昇を検出し、水素の充填が自動的に停止されました。 一方、液体酸素の充填は問題なく進行し、ほぼ完了していました。 そしてT-02:28:53(11:17 a.m. EDT (1517 GMT))に打ち上げは中止となりました。 なお前回8月29日にはTail service mast umbilical(発射台下部との接続マスト)で液体水素の漏れが発見されましたが、今回の問題とは関係ありません。
9月3日16:00(EDT)のテレコンファレンスでメディアに対して状況説明が行われる予定です。
次回の打ち上げ予定は未定ですが、最も早い打ち上げウインドウは数週間後となります。 もしブースターをVABに戻して修理する必要がある場合は、次回のISSへの飛行士の打ち上げ完了後の、10月中旬ごろとなりそうです。

Artemis I エンジンNo.3に温度異常が発生し、打ち上げ延期。

2022/08/30

NASAは、8月29日に予定していた Artemis I (SLS1 Block 1) の打ち上げを延期しました。 48時間の打ち上げカウントダウンは8月27日にスタートしましたが、T-40 min(打ち上げ40分前)に、SLSコアステージの4基のRS-25メインエンジンのうちの一つが温度異常となり、8月29日に打ち上げ中止が決定されました。 T-40の時点で予定されていた10分間のカウントダウンホールドを行い、WDRでキャンセルされていたエンジンブリードテストを実施しました。 この時、エンジンNo.3に異常が見つかり、カウントダウンホールド開始から約1時間後に、打ち上げ中止が発表されました。 まだエンジンNo.3の異常の原因は究明されていません。 8月30日18:00(EDT)のテレコンファレンスでメディアに対して状況説明が行われる予定です。 次回の打ち上げ予定は未定ですが、最も早い打ち上げウインドウは9月2日12:48EDTとなります。

Artemis I フルスタック、LC-39Bへ。8月29日打ち上げ予定。

2022/08/18

NASAは、3月の発射台LC-39BでのWet Dress Rehearsal (WDR) テストにつづき、いよいよ打ち上げに向けてSLS1(Block 1)のフルスタックをLC-39Bに移動しました。 これはSLSロケットを使用する初めてのミッションとなる、Artemis Iミッションに使用されるロケットで、無人のオリオン宇宙船が月を周回する予定です。 予定では、8月29日打ち上げられる見込みです。

スミソニアン航空宇宙博物館、10月14日に宇宙関連を含む展示が再開

2022/08/04

2018年より7年間の改装が続けられている、ワシントンD.C.にあるスミソニアン航空宇宙博物館で、 宇宙関連を含む展示の改装が終わり、10月14日にオープンすることになりました。 アポロ関連の展示は、旧“Apollo to the Moon”コーナーから“ Destination Moon (NASM) ” に変わります。 その他今回オープンする展示エリアは、 America by Air、Early Flight、Kenneth C. Griffin Exploring the Planets Gallery、Nation of Speed、One World Connected、Thomas W. Haas We All Fly、Wright Brothers and the Invention of the Aerial Age、 そしてミュージアムストア、マーズカフェ、プラネタリウムも再開されます。

ケネディ宇宙センターの新アトラクション「Gateway」6月15日オープン

2022/05/28

ケネディ宇宙センターのビジターコンプレックスに建設中の新しいアトラクション「Gateway: The Deep Space Launch Complex」が6月15日にオープンすることになりました。 ここは、今、そして未来の宇宙飛行をテーマにしたアトラクションです。 施設は大きく2つに分かれており、一つはSpace X Dragon や Boeing Starliner といった、今活躍している新しい宇宙船の実機や関連技術などを紹介する展示スペース。 そしてもう一つは動く座席に座って映像と振動でリアルな体験ができる4Dシアター"Spaceport KSC"です。 シアターでは4つのプログラム「Cosmic Wonders」「Daring Explorers」「Red Planet」「Uncharted Worlds」から一つを選び、空港ならぬ「宇宙港」を模した施設から、22人乗りの"spaceplane" に搭乗して、約4分半の映像を体験します。 「Gateway」はロケットガーデンの奥に建設され、新しいレストランも併設されます。 なお、「Gateway」は、NASAの新しい月面着陸計画Artemisで、月軌道上に建設が計画されている宇宙ステーションの名前でもあります。

Boeing Starliner、2度目の打ち上げに成功、ISSに向かって飛行中

2022/05/20

NASAとボーイング社は、5月19日06:54AM EDT (22:54GMT)に、 次期有人宇宙船:CST-100 Starlinerを、無人でISS:国際宇宙ステーションに到達させる、2回目の orbital flight test (OFT-2)の打ち上げを行いました。 2年半前、2019年12月の初回打ち上げでは、予定した軌道を外れてISSに到達できずに地上に帰還しました。 今回は予定通りブースターからの切り離しを終え、ISSとのランデブーに向けた4回の軌道修正:OMAC(orbital maneuvering and attitude control)の準備が整いました。
当初OFT-2は2021年8月に打ち上げられる予定でしたが、13個の酸化剤遮断弁(oxidizer isolation valves)の故障により9か月遅れとなりました。 予定通り進めば、Starliner宇宙船は、5月20日07:10PM EDT (23:40GMT)にISSのHarmonyノードに取り付けられているドッキングアダプターに到着する予定です。 今回のStarliner宇宙船には、約230kgのISSに届けるための食糧やサプライ用品も搭載されています。 そして約270kgの貨物を地上に持ち帰る予定です。 Starliner宇宙船は約5日後にニューメキシコ州のホワイトサンズミサイル基地に着陸予定です。

スウォッチ、 オメガスピードマスターのデザインの腕時計を発売

2022/03/25

スイスの腕時計メーカー:スウォッチは、セラミックとバイオソースプラスチックで作られた「 BIOCERAMICシリーズ 」に、オメガと提携して、アポロ計画で採用された「Speedmaster Professional」デザインの腕時計を発売します。 太陽や惑星をイメージした11種類のカラフルなラインナップから選べます。 本物のSpeedmaster Professionalは80万円ほどしますが、スウォッチの BIOCERAMIC MOONSWATCH COLLECTION なら3万円余りで買えます。 限られたスウォッチオフィシャルショップ(国内では渋谷と原宿のみ)で、3月26日より発売されます。
「スウォッチとオメガは、伝説的なスピードマスタームーンウォッチの革新的な活動のために提携します。 外宇宙からインスピレーションを得た、惑星にちなんで名付けられた11個のBIOCERAMIC時計の新しいコレクションで、あなたは星に手を伸ばすことができます。 オメガスピードマスタームーンウォッチは伝説的であり、コレクターにとってなくてはならないものです。 BIOCERAMIC Moon-Swatchコレクションは、象徴的なデザインを世界中のファンが利用できるようにします。」

Artemis I フルスタック、ロールアウト

2022/03/19

NASAは、50年前のアポロ/サターンV以来となる、新しい月ロケット、SLS1(Block 1)のフルスタックをロールアウトしました。 これはSLSロケットを使用する初めてのミッションとなる、Artemis Iミッションに使用されるロケットで、無人のオリオン宇宙船が月を周回する予定です。
今回、Artemis ML-1 モバイルランチャーに載せられた、高さ322フィート(= 98.3m、サターンVより12.7m低い)のロケットは、3月17日17時45分(EDT)にVABを出発し、10時間28分かけて4.2 miles (6.8 km)の距離を移動し、翌日04時15分に発射台LC-39Bに到着しました。 今後LC-39Bでは約2週間かけて点検が行われ、その後4月3日午前7時(EDT)から、Wet Dress Rehearsal (WDR) テスト、すなわち実際の燃料注入から発射直前(T-10)までの、カウントダウンのリハーサルが実施されます。 その後8-9日間の点検ののちまたVABに戻ります。
NASAはこのテスト結果をもとに実際のArtemis Iの打ち上げ計画を立て、このロケットを整備したうえで再度LC-39Bに移動させて、本番の打ち上げが行われる予定です。

NASAケネディ宇宙センターの打ち上げ管制センターに新しい名前が付与

2022/02/24

NASAは、ケネディ宇宙センターの打ち上げ管制センター(Launch Control Center(LCC))に、アポロ時代のフライトディレクター、Rocco A. Petrone 氏の名前を付与しました。 今後LCCは、"Rocco A. Petrone Launch Control Center"と呼ばれることになります。
彼は、VAB, クローラートランスポーター、発射台LC39を含む、アポロ計画に必要なすべての打ち上げ施設の計画、開発、および運用化を管理しました。 そしてアポロの打ち上げが始まると、飛行前の運用と統合、テスト、チェックアウト、および乗組員と無人宇宙船の両方のすべての宇宙船の打ち上げの管理と技術的方向性を担当しました。

NASAジョンソン宇宙センターのロケットパークに新しい名前が付与

2021/12/11

NASAは、テキサス州ヒューストンのロケット展示施設(ロケットパーク)に、アポロ時代のエンジニアで、ジョンソン宇宙センターのフライト運用ディレクターも務めた George W.S. Abbey 氏の名前を付与しました。 ここジョンソン宇宙センターには、3セット現存するアポロ・サターンロケットのフルスタックのひとつが展示されています。
彼は50年間に及び宇宙開発の分野で活躍し、20世紀の終わりまでで最も影響力のあるリーダーの1人でした。 アポロ時代にはアポロ宇宙船プログラムマネージャーの George Low 氏のもとで、アポロ1号の火災事故の調査も行いました。 そしてスペースシャトル時代には飛行運用のディレクターになり、飛行制御と宇宙飛行士の活動の計画と管理を主導しました。

KSCに新しいアトラクション:Gateway 2022年3月オープン

2021/12/02

フロリダ州オーランドにほど近いケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center Visitor Complex(KSCVC))は、 2022年3月に新しいアトラクション「Gateway」をオープンすると発表しました。 これは実際に使用された SpaceX社の Falcon 9 booster (Booster 1023) の展示をメインとして、近未来の宇宙港をイメージしたインテリアの中で、最近の宇宙探査や有人宇宙飛行を紹介する施設です。 展示物には Falcon 9 boosterのほかに、 2014年にEFT-1(Exploration Flight Test-1)ミッションで打ち上げられたNASA Orion宇宙船、 ボーイング社のスターライナー宇宙船 CST-100 のフルスケールモックアップ、 Sierra Space社のドリームチェイサー貨物宇宙船のフルスケールレプリカ、 その他NASA SLSブースターなどの模型が含まれています。 4Dシアターでは4つのストーリー( Cosmic Wonders, Daring Explorers, Red Planet, Uncharted Worlds )の中から1つを楽しむことができます。

実物大CMコックピットパネル発売、Kickstarterで$695-$1,200

2021/08/21

アポロコマンドモジュールの実物大コックピットパネル Command Module Control Panel (CMCP)の開発が、クラウドファンディングサイト: Kickstarter で始まりました。 アポロ11号から14号までのパネルを忠実に再現した、イルミネーションが点灯できるモックアップモデルです。 オリジナルの設計図から再現され、スミソニアン博物館の3Dスキャンによって検証されたモデルです。 サイズは実物大(82"x33"x7" : 約2m x 84cm x 18cm)バージョンと、実物の半分のサイズのバージョンの2種類があり、それぞれ価格はUSD695とUSD295。 さらに実物大のものには、実際に動かせるスイッチが組み込まれた金属製のバージョンもあり、こちらはUSD1,200です。 実物大のものは、 Apollo DSKY Replica の組み込みも可能です。 クラウドファンディングが成立したら、出荷予定は2021年11月となっています。

Blue OriginのRSS First Step, ジェフベソス氏を乗せて初の有人フライト

2021/07/21

本の通販サイト Amazon.com の創業者にしてフォーブス長者番付4年連続トップの大富豪:Jeff Bezos氏は、西暦2000年に創業し、自らが運営する商業宇宙旅行会社 Blue Origin のロケット New Shepard で初の有人フライトを実施し、Bezos氏自らが搭乗、約4分間の無重力飛行を楽しみました。 Blue Origin の打ち上げは16回目で、そのミッション NS-16 には、 Bezos氏とその兄弟Mark氏、過去に飛行士としての訓練も受けた女性パイロット Wally Funk氏(82歳)、父がオークションでチケットを入手した Oliver Daemen氏(18歳)の4名が参加しました。 Wally Funk氏は民間資金によるラブレース財団によって採用された女性パイロットで、最初の米国の宇宙飛行士のスクリーニングと選択に使用されたのと同じテストの多くを受けました。 Funk氏および同期の12人の女性は、男性よりも成績が良かったと言われていましたが、NASAは当時、ジェット機の経験を持つテストパイロットを必要としており、女性は飛行プログラムに受け入れられませんでした。
ロケットは 7月20日 08:12AM CDT (13:12GMT)に西テキサスのVan Hornに位置する Blue Originの Launch Site Oneから打ち上げられました。 ロケットは2分20秒の燃焼ののち、カプセル "RSS (Reusuable Space Ship) First Step" を切り離しました。 カプセルは最高高度105kmに到達し、約4分間の無重力飛行を行いました。 そして打ち上げからほんの10分後、 08:22AM CDT (13:22 GMT)には、パラシュートと逆噴射エンジンの助けを借りて、地上に無事着陸しました。
なお、New Shepardの飛行は完全自動で行われるためパイロットは搭乗していません。
Blue Originは7月初めにFAAから商業宇宙輸送事業者免許を獲得しており、今後9月下旬と10月上旬の2回の有人飛行を計画しています。

Virgin GalacticのVSS Unity, リチャードブロンソン氏を乗せてテストフライト

2021/07/12

かのX-priseの勝者、Space Ship Oneの技術を利用し、初の民間宇宙旅行会社を目指すVirgin Galacticの宇宙船2号機、SpaceShip2 : VSS Unityが22回目となる飛行テストを実施し、 70歳となる創設者 Richard Branson氏ほかスタッフ6名をフルに乗せて飛行を行い、無事地球に帰還しました。 2014年11月には1号機:VSS Enterpriseの墜落死亡事故も経験し、2015年の商用運用開始予定から大幅に遅れましたが、FAAから商業宇宙輸送事業者免許も獲得し、商用運用開始まであと一歩まで近づきました。
VSS Unityは、08:40AM MDT (14:40 GMT)に、米国ニューメキシコの砂漠に建設された宇宙港:Spaceport Americaから WhiteKnightTwo VMS (Virgin MotherShip) Eve号に吊り下げられて離陸し、高度46,000 feet (14,000 m)で切り離されました。 その後ロケットモーターを噴射し、マッハ3で上昇を続け、最高高度 53.5 miles (86.1 km)に到達しました。5分間の無重力飛行では乗員はストラップを外し、浮遊を楽しみました。 そして離陸から一時間後、09:40AM MDT (15:40 GMT)に、3.5Gの加速度を経験したのちに、元のSpaceport Americaに着陸しました。
また着陸後Richard Branson氏は、OmazeウェブサイトのSpaceforHumanityに寄付した人から抽選で2席の宇宙への無料招待券を贈ると発表しました。
Virgin Galacticはこの後2回のテスト飛行を予定しており、その後2022年にはすでに予約をしている乗客を乗せて商用運用を開始する予定です。

アポロ11号CMP マイケル・コリンズ逝去

2021/04/29

宇宙飛行士としてアポロ11号のCMP(司令船パイロット)を務め、のちに ニクソン政権で国務省次官補、その1年後にスミソニアン博物館の NASM:国立航空宇宙博物館 の初代所長に就任した マイケル(マイク)・コリンズ(Michael Collins)氏が、2021年4月28日にガンで逝去しました。 享年90歳でした。

Crew Dragon 2号機(Endeavour)無事打ち上げ、24日にはISSへ。

2021/04/23

SpaceXのCrew Dragon有人飛行3回目/正式ミッション2回目となる、Crew-2 ミッションは、 Crew Dragon初の有人飛行(DEMO-2ミッション)で使用された'Endeavour(エンデバー:努力)' 号が再利用され、 現地時間23日の5:49 p.m. EDT (0949 GMT) にKSCのLC39Aから無事打ち上げられました。翌24日5:10 a.m. EDT (0910 GMT)にはISSに到着の予定です。 今回はISSのExpedition 66のクルーとして、JAXAの星出彰彦飛行士はじめ4名の飛行士が搭乗しています。 星出飛行士は、ISSの船長として10月までの半年間を宇宙で過ごす予定です。 そして現在ISSに滞在しているExpedition 65クルーのJAXAの野口飛行士他は、Crew Dragon "Resilience."に搭乗して、4月28日に地球に向かう予定です。

NASA、次期月着陸船としてSpaceX社の Starship ロケットを使用すると発表。

2021/04/17

NASAの Human Landing System (HLS) プログラムマネージャ: Lisa Watson-Morgan 氏によると、 NASAはArtemisプログラムの次期月着陸船としてSpaceX社の Starship ロケット (SpaceX) を使用するとのことです。 計画では、Starship ロケットは無人で打ち上げられ、地球軌道上で燃料の補給を受け、無人のまま月まで飛行します。 同時に、4名の宇宙飛行士が乗り込んだNASAの Orion宇宙船がSLSロケットで打ち上げられ、月に向かいます。 月軌道上に到着すると、2名の宇宙飛行士が Starship ロケットに乗り移り、月面着陸を行います。 月面での1週間ほどの滞在の後、宇宙飛行士は再度 Starship ロケットで月軌道上に戻り、Orion宇宙船に移動した後、また4名で地球に帰還します。
実際にいつ月面着陸が行われるかはStarship ロケットの開発状況次第で、現在は未定です。 また、この計画では、日本も居住区画の開発や物資輸送で協力する予定の、月軌道上に設置される宇宙ステーション“ multi-module Gateway (NASA) ”が使用されるのか(どこまで間に合うのか)は、まだ不明です。 さらにNASAが独自に開発していた月着陸船の行方も不明です(開発中止かな)。

NASA、Mobile Launcher MLP-2を解体開始。

2021/01/20

NASAは、アポロ計画、スペースシャトル計画で使用された3台のモバイルランチャーのうちの1つ、MLP-2の解体を開始しました。 これはArtemis計画で使用されるSLS用のモバイルランチャーの新造に伴い、そのパーキングエリアを確保するためです。 Artemis計画用のモバイルランチャーは、アポロ計画時のものが流用できないため新たに建造されており、 その1号機(ML-1:アポロ計画のそれとは異なる)が2018年に完成しました。 2号機(ML-2)は2020年7月より建造が開始されています。

NASA、SLS第一段ロケットの噴射テストを実施。

2021/01/20

3月19日追記
NASAは3月18日に再度 Green Run テストを実施し、4台の RS-25 エンジンの8分間噴射に成功しました。

NASAは1月16日 4:27 p.m. CST (2227 GMT) に、世界最大のロケットとなる、SLS第一段ロケットの噴射テストを、サターンロケットのテストにも使用された、 Stennis Space Centerの B-2 テストスタンドで実施しました。 これは Green Run テストと呼ばれ、SLSに取り付けられた4台の RS-25 エンジンを8分間噴射するものです。 Green Run テストは全部で8回計画されており、今回はその最後のテストです。
今回使用された4台のエンジンは全てスペースシャトルメインエンジンとして各ミッションで複数回使用され実績のあるものでした。 しかし第2エンジン(E2056)が点火1.5秒後に"major component failure"を報告し、その後テスト開始から67.2秒後に中断されました。 なお、テスト中断と第2エンジンの不調報告とは直接関連はないとのことです。
今回使用されたSLS第一段ロケットは、有人月着陸を目指すArtemis計画の最初の無人ミッション、Artemis I のブースターとして、2021年中に打ち上げられる予定です。

ドキュメンタリー"Apollo 11: Quarantine"、一部のIMAXシアターで上映開始。

2021/01/15

2019年に公開された、Todd Douglas Millerによるドキュメンタリー"Apollo 11"の続編ともいえる、上映時間23分のショートフィルム"Apollo 11: Quarantine"が完成しました。 これは、"Apollo 11"同様、1969年7月のアポロ11号のミッションの、新たに発見された65mmの大判映像をもとに作成されたもので、アポロ11号のクルーが地球に帰還後の、21日間の隔離生活の様子を中心に編集されたものです。 本作品は、1月29日以降に一部のIMAXシアターで上映が始まり、2月5日からアメリカの有料動画配信サイトで配信が始まります。 国内での上映やBlu-Rayディスクの発売が待たれるところです。
APOLLO 11: QUARANTINE - Short Film Trailer
YouTubeで見る

NASA、Artemis計画の宇宙飛行士18名を公開

2020/12/10

NASAは、2024年にアポロ計画以来の有人月着陸をめざすArtemis計画の、最初の宇宙飛行士18名を公開しました。 この18名はNASAで活躍中の47名の飛行士の中から、スキルと経験を考慮して選択されました。 The Artemis Team (NASA) のサイトで確認できます。 今後2021年中に、さらに宇宙飛行士の選抜が続けられる予定です。
Artemis計画では、2021年には無人探査機の打ち上げを開始し、2023年には有人で月軌道を周回するミッションを実施する予定です。

StarShip、高高度飛行テストに成功するも着陸時に爆発。

2020/12/10

SpaceXの月および火星を目指す再利用可能な宇宙船、StarShip (シリアル番号SN8)は、12月9日にSpaceX社のテキサス州 Boca Chica 打ち上げサイトにて、6分42秒の高高度飛行テストを実施しました。 今回の飛行は高度12.5kmへの到達を目標に、ブースターは使用せず、3台のRaptorエンジンだけで打ち上げられました。 その後、StarShip SN8は計画された「belly flop」動作を実行し、ボディフラップを地面に対して水平の状態で降下できることをテストしました。 そして6分30秒後に1台のエンジンを再点火し、姿勢を垂直に戻しました。 最後に発射台に隣接して設けられたコンクリート製の着陸パッドに降下しましたが、降下速度が速すぎ、推力が不足したためパッドに激突して爆発してしまいました。
StarShipは、これ以前にSN5とSN6で低高度飛行試験を終えていました。 同社によれば、これまでにSpaceXは10機のStarShipプロトタイプを生産しているとのことです。

Crew Dragon 1号機無事打ち上げ、17日にはISSへ。

2020/11/16

SpaceXのCrew Dragon有人飛行2回目にして初の正式ミッションとなる、Crew-1 ミッション 'Resilience(回復力)' 号は、 現地時間15日の7:27 p.m. EST (0027 GMT Nov. 16) にKSCのLC39Aから無事打ち上げられました。 また打ち上げに使用されたFalcon 9ブースターは、再利用に向け、海上プラットフォームに無事着陸しました。 27時間後、16日11 p.m. EST (0400 GMT Nov. 17)に自動操縦でISSにドッキングする予定です。 Resilienceは、前回のDemo-2ミッションで使用された Endeavour より高性能な太陽電池を搭載しており、より長期間のISS滞在が可能です。 Resilienceには、Michael Hopkins, Victor Glover, Shannon Walker, 野口聡一の4名の宇宙飛行士が搭乗しており、Expedition 64 クルーに合流して、ISSには6か月滞在する予定です。 ISSには10月にソユーズで到着した3名の飛行士が待っており、同時に7名もの飛行士が滞在するのは初めてのことです。

Crew Dragon 1号機、コールサインを'Resilience(回復力)'と命名される

2020/09/30

SpaceXのCrew Dragon有人飛行2回目にして初の正式ミッションとなる、10月31日に打ち上げられる予定の Crew-1 ミッションで使用される Capsule 207 は、コールサインを'Resilience(回復力)'とすると、Michael Hopkins船長より発表されました。 Hopkins船長によると、この名前は、彼の乗組員やSpaceXとNASAのチームだけでなく、国全体と世界に向けた、今年の課題を反映したものとのことです。 Crew-1 ミッションではMichael Hopkins船長のほかにNASAの Victor Glover飛行士、Shannon Walker飛行士、JAXAの野口 聡一飛行士が搭乗します。 そして10月31日2:40 a.m. EDT (0640 GMT)にLC-39A発射台から Falcon 9 ロケットで打ち上げられ、翌日にISSに到着する予定です。

Skylab4号司令船:CM-118、スミソニアンからオクラホマに移設

2020/08/29

Cosmosphere space museum in Kansasのツイッター記事 によると、現在 スミソニアン航空宇宙博物館(NASM) の別館に保管されている Skylab4号のアポロ司令船:CM-118は、9月からオクラホマ州にある Oklahoma History Center に移設されるとのこと。Cosmosphereのスタッフが、展示用の台とケースを作成しているようです。
CM-118は1974年のミッション終了後、1975年にはNASMに譲渡。翌1976年のNASMオープンから40年間にわたり展示されており、展示コーナー「Apollo to the Moon」の天井から吊るされているのが見ることができました。

初の有人Crew Dragon:DEMO-2、無事地球に帰還

2020/08/03

2020年05月30日に打ち上げられ、約2か月間ISS:国際宇宙ステーションに係留されていた、初の民間有人宇宙船 Crew Dragon 「エンデバー号」こと「Capsule 206」は、 2020年08月02日 02:48 p.m. EDTに、2人の宇宙飛行士を乗せて、無事フロリダ、Pensacola沖63kmのメキシコ湾に着水し、回収船 GO Navigator に回収されました。 当初はCape Canaveral沖の大西洋に着水が予定されていましたが、台風Isaiasの影響のため、メキシコ湾に変更されました。
今回の飛行でCrew Dragonのテストは終了となり、次回の打ち上げから本番運用に入ります。 本番運用1回目の飛行では、野口宇宙飛行士ほか合計4名が乗り組み、ISS:国際宇宙ステーションを目指す予定です。

Crew Dragon宇宙船、飛行士によって「Endeavour」と命名される

2020/05/31

2020年05月30日に打ち上げられた有人宇宙船 Crew Dragon 「Capsule 206」は、地球軌道上からのライブ放送で、飛行士によって「Endeavour(エンデバー:努力)」と命名されました。 その理由は、今回の打ち上げはスペースシャトル計画の終了以降の NASA、SpaceX、および米国のたゆまぬ「努力」の成果であること、そして今回搭乗した飛行士2人の最初の打ち上げが、スペースシャトル「エンデバー」号であったからです。
なお、事故で失われた「チャレンジャー」号の後継機として建造されたスペースシャトル「エンデバー」号の名称は、全米の学校のコンテストで募集され、18世紀の南方大陸探索航海でジェームズクック大尉を乗せた英国軍艦HMSエンデバー号にちなんで命名されました。 また「エンデバー」の名称は、アポロ15号のCSMの名前としても使用されました。

SpaceX、初のCrew Dragon有人飛行:DEMO-2ミッション打ち上げ成功

2020/05/31

NASAとSpaceX社は、2020年05月30日 15:33PM EDT (19:32 GMT)に、 アポロ宇宙船を打ち上げたLC-39A発射台から、Falcon 9 ブースターを使って、初の有人での Crew Dragon 宇宙船を打ち上げました。 米国が有人宇宙船を打ち上げるのは、最後のスペースシャトルSTS-135の着陸後、8年10か月ぶりとなります。 本ミッションの打ち上げは当初5月27日に予定されていましたが、悪天候のため延期されていました。
今回のミッション:DEMO-2(DM-2)はあくまでテスト飛行で、Bob Behnken飛行士とDoug Hurley飛行士の2名を載せて、ISS:国際宇宙ステーションを目指します。 打ち上げ12分後にはFalconブースターから切り離され、マニュアル操縦などのいくつかのテストをこなしつつ、19時間後、5月31日の10:29AM EDT (14:29 GMT)に、自動操縦でISSにドッキングします、
Crew Dragonの有人での打ち上げ成功は、2014年にボーイング社の CST-100 Starliner とともにNASAから民間の次期有人宇宙船に選定されてから6年目の快挙となります。
2人の宇宙飛行士のISSでの滞在期間は、NASAがCrew Dragon 宇宙船のパフォーマンスと次のSpaceX宇宙船の打ち上げ準備状況に基づいて決定します。 今回のCrew Dragon 宇宙船は約110日間、そして今後は最低でも210日間、ISSに係留させることが可能です。

NASM、アポロ13号関連コンテンツを公開。16日にはライブチャットも。

2020/04/16

スミソニアン航空宇宙博物館(NASM)は、アポロ13号50周年を記念して、Webサイトでいくつかのデジタルコンテンツを公開しました。 また4月16日13:00(EDT)には、 Air and Space Live Chat: Apollo 13 Mission (facebook) と、4月16日20:00(EDT)には、 Apollo 13 Film Live Chat (YouTube) の2つのライブチャットも開催されます。
博物館の展示物の解説としては、フライトディレクターのEugene "Gene" Kranz氏がアポロ13号ミッション時に着用した、Marta夫人手作りの 白いベスト や、無人飛行試験用に開発され、未使用のままNASMに展示されている 月着陸船LM-2 の解説が読めます。 特に 月着陸船LM-2 コックピット360度パノラマ は、宇宙飛行士の気分でLMの狭さが体感できます。
また、ジョンソンスペースセンター(JSC)では、17日19:00(CT)に、当時のCSMやLMの技術者を集めて Apollo 13: Innovation in a Time of Crisis というパネルディスカッションを開催します。

アポロ13号のミッションをリアルタイムに体感できるWebサイトスタート

2020/03/14

アポロ計画の各ミッションをリアルタイムに体感できるWebサイト APOLLO IN REALTIME.org は、 アポロ11号 アポロ17号につづき、 1970年4月11日のアポロ13号50周年を迎え、 アポロ13号のサイト をオープンしました。 実時間に沿って、ミッションステータス、宇宙飛行士の会話、写真、音声、その他多くのパラメータが刻々と表示されます。 このシミュレーションは「打ち上げ1分前」または「リアルタイム」にスタートさせることができ、GET(地上経過時間)を修正することにより、いつでも好きな時点にジャンプすることもできます。

香港ドラゴンモデルより、サターンV型ロケット完成品再販

2020/03/03

香港ドラゴンモデルより、塗装済み完成品のサターンV型ロケットの模型が再販となります。 プラスチックモデルが2019年9月30日に19,980円で再販されましたが、今度は完成品です。 量産市販品ではおそらく世界最大、全高1.5mにもなる1/72のサターンVモデルです。 2020年3月31日に38,280円で発売予定です。

アポロ11号カプセルの展示ツアー終了、NASMに戻る

2020/02/18

アポロ11号50周年を記念した、アポロ11号の司令船コロンビア号(CSM-107)の米国内展示ツアー"Destination Moon"が、 予定通り2月17日に終了し、スミソニアン航空宇宙博物館(NASM)に帰ってきました。 ただし現在スミソニアン航空宇宙博物館では改修工事が進行中のため、 別館であるSteven F. Udvar-Hazy CenterのJames S. McDonnell Space Hangarに、3月3日より展示されます。 そして将来的には、2022年に完成予定の展示コーナー「Destination Moon」に移設される見込みです。 この展示ツアーは70万人以上を集客し、展示品は約1万6千kmを旅しました。

SpaceX、予定通りCrew Dragonの飛行中の脱出テスト完了

2020/01/20

NASAとSpaceX社は、2020年01月19日 10:30AM EST (1530 GMT)に、 アポロ宇宙船を打ち上げたLC-39A発射台から、Falcon 9 ブースターを使って Crew Dragon 宇宙船を打ち上げました。 今回のテストは打ち上げ中に異常が発生した場合に、安全に宇宙船を切り離すことができることを確認するための、無人の“launch escape demonstration”です。 地上では来るべき有人飛行に向け、飛行士の準備を含む打ち上げ前の手順もテストされました。 そして打ち上げ1.5分後に高度約19,000mで宇宙船の切り離しが行われ、10:38AMにパラシュートで大西洋のフロリダ海岸のすぐそばに着水しました。 またFalcon 9 ブースターは、想定通り大気の空力ストレスにより爆発しました。
今回の成功を受けて、早ければ今年の春にも NASAの宇宙飛行士 Bob Behnken と Doug Hurley がCrew DragonでISS:国際宇宙ステーションに向かう見込みです。

"Apollo 11"完全版、国内版4K UHD発売

2020/01/17

Todd Douglas Millerによる、上映時間93分のドキュメンタリー「アポロ11 完全版」 の国内版が、2020年3月25日に4K ULTRA HD + Blu-rayセットで発売されることになりました。
これは、1969年7月のアポロ11号のミッションの、新たに発見された65mmの大判映像と、11,000時間を超える、カタログに登録されていないオーディオ録音をもとに作成されたものです。 とにかく画質が美しい。全てが「本物」であることの迫力。こんな映像が残っていたという感動。SF映画のようなストーリー性。おすすめの1本です。

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