• 記事をシェア
  •  
  •  
  •  
  • B! 
  •  

ブック(iBooks)アプリの使い方

PC
初代iPad の発売時に、 iWorks (Pages, Numbers, Keynote) とともに公開された、アップル社オフィシャルアプリです。 オープンな電子書籍ファイルフォーマットであるePub形式の電子書籍やPDF形式のファイルを読むことができます。 もともと「iBooks」という名称でしたが、iOS12から「ブック」に名前が変わりました。

ブック(iBooks)アプリのダウンロード

まずはApp Storeでブック(iBooks)アプリをダウンロードして、iPod/iPad/iPhoneにインストールしてください。
  • ブック(iBooks)

    PC

    Apple Inc. ブック 無料

    [iOS8より標準搭載] iBooksは、ブックをダウンロードして読書を楽しめる画期的なツールです。連携サービスのiBooks Storeで、最新のベストセラーやお気に入りの名作を24時間いつでもダウンロードできます。美しい本棚に表示されるライブラリの中から読みたいブックをタップして開いてから、スワイプやタップでページをめくったり、お気に入りの一節をブックマークしたりそれらにメモを追加したりできます。

電子書籍のダウンロード

iBooks
iBooks(iBooks)アイコンをタップすると、このような画面になります。 いま自分が持っている電子書籍の表紙が並びます。 画面の下にあるメニューから「ブックストア」「オーディオブック」を選ぶと、電子書籍/オーディオブックを購入できます。 詳しくはiBooks電子書籍/オーディオブックを購入する方法をご覧ください。
または既にEPUB,PDF形式の電子書籍を持っているときは、それをブックアプリに取り込んで読むことができます。 詳しくは電子書籍(EPUB,PDF)をブックアプリに取り込むをご覧ください。

ブックアプリで電子書籍を読む

iPad 画面の下にあるメニューから「今すぐ読む」「ライブラリ」を選ぶと、自分が所有している電子書籍/オーディオブックの一覧が表示されます。
iPad この中から電子書籍の表紙をタップするとすぐさま読み始めることができます。 画面を左右にフリックまたはドラッグでページをめくることが出来ます。
画面の上部には各種ボタンが並び、画面の下部には現在のページ位置を示すルーラーが表示されています。 これらの表示は、ページをめくったり、画面をタップすると消えます。 そして再度画面をタップするとまた現われます。
画面左上の Back をタップすると、本棚の画面(「今すぐ読む」または「ライブラリ」)に戻ることが出来ます。
iPad 画面下のルーラーをドラッグすると、任意のページにジャンプすることが出来ます。
iPad iPod/iPad/iPhone本体を横に倒すと、1画面2ページの見開き表示となります。
iPad iPhone オーディオブックの再生方法については オーディオブックの楽しみ方をご覧ください。

目次の表示/ページジャンプ

iPad 画面左上のMenuボタンをタップすると、このように目次ページに飛びます。 ここから任意の章をタップすると、そこにジャンプできます。
画面右上の「再開」をタップすると、元の画面に戻れます。

書籍内の検索/辞書を引く

iPad 画面右上の虫眼鏡マークをタップすると、書籍内のキーワード検索が出来ます。 検索結果の一覧から、そのページにジャンプしたり、そのキーワードを「Webを検索」したり「Wikipediaで検索」することも出来ます。
iPad 検索結果の一覧から任意のページにジャンプすると、このように、そのキーワードに黄色いマーカーが引かれ、「選択」された状態になっています。
iPad このキーワードをタップすると、このようなメニューが表示されます。
  • 「調べる」を選ぶとiPod/iPad/iPhoneに内蔵された辞書で意味を調べることが出来ます。
  • 「ハイライト」を選ぶとそこにマーカーを設定したりブックマークを設定することが出来ます。
  • 「メモ」を選ぶとそこに付箋紙を貼り付け、メモを残すことが出来ます。
  • 「検索」を選ぶと、選択したキーワードをブック全体から検索します。
「ハイライト」や「メモ」は、ネット経由で自動的にあなたの持っているiPod/iPad/iPhoneの間で同期が取られます。 たとえばiPadのブックアプリで設定した「ハイライト」や「メモ」は、設定した瞬間に、iPhoneのブックアプリにも設定されます。
iPad 「調べる」を選ぶと、このようになります。 内蔵辞書、Web、その他で検索した結果の一覧が表示されます。 ここで内蔵辞書の検索結果をタップすると、その詳細が表示されます。

メモの貼り付け

iPad 書籍内の文章を長押しすると、このように範囲選択の画面となります。
iPad 指を離すと、このようなメニューが表示されます。
著作権保護されていない電子書籍なら、ここで「コピー」という項目も選べます。 書籍の内容を、メモアプリなどにコピー&ペーストすることができます。
通常iBooks storeからダウンロード購入した電子ブックでは「コピー」操作は行えません。 ただし、iBooks storeの電子ブックの中にも、著作権保護されていないものがいくつかあります。
iPad 「メモ」を選ぶと、このようにメモの入力画面になります。 任意の選択領域に、注釈などのメモを書き加えることができます。
iPad 入力を終えると、本文の外に「メモ」マークがつきます。 このマークをタップするといつでもメモの内容を読むことができます。
iPad ここで目次を開き「メモ」を見ると、メモを張り付けた部分が記録されているのが分かります。 メモを張り付けたページにジャンプすることができます。

ハイライト(マーカー)を引く

iPad 書籍内の文章を長押しすると、このように範囲選択の画面となります。
iPad 指を離すと、このようなメニューが表示されます。
iPad 先ほどのメニューで「ハイライト」を選ぶと、このようにマーカーが描かれます。 この画面で色を変更したり、アンダーラインをつけたり、メモを追加したり、辞書を引いたり、検索することができます。
をタップすると、この「ハイライト」または「メモ」を削除することができます。
iPad ここで目次を開き「メモ」を見ると、マーカーが描かれた部分がメモとして記録されているのが分かります。 マーカーを引いたページにジャンプすることができます。

ブックマーク(しおり)を使う

iPad 画面の右上にある ブックマーク をタップすると、そのページに「しおり」を設定することが出来ます。
iPad しおりが設定されると、このマークは図のように赤くなります。
iPad ここで目次を開き「ブックマーク」を見ると、「しおり」を設定したページがブックマークとして記録されているのが分かります。
なお、iBooksでは、iCloudを経由して、あなたがお持ちの複数のiPod/iPad/iPhone間でブックマーク(しおり)を同期することが出来ます。 ブックマークの同期はネット経由で瞬時に行われます。各デバイスをパソコンと同期する必要もありません。 リビングでiPadで読み進めた本のつづきを、外出時にiPhoneで読むことができます。 設定方法はiCloudの使い方のページをご覧下さい。

ブックマーク/メモ/ハイライトの削除

iPad 画面左上のMenuをタップして目次を呼び出し、 「ブックマーク」または「メモ」をタップして一覧を表示させます。 この中から任意のタイトルの上で、指を右から左にフリックすると「削除」ボタンが現れます。 これをタップすると、そのブックマーク/メモ/ハイライトを削除することができます。

画面の明るさ・フォント・書体の変更

iPad 画面右上のボタンで、画面の明るさを変更したり、フォントサイズ、書体を変更することが出来ます。 画面の背景色は「白」「セピア」「夜間」から選ぶことができます。 「スクロール表示」をONにすると、ページの区切りがなくなり、ブック全体を巻物のようにスクロールして読むことができます。
iPad 「フォント」メニューをタップするとこのようになります。 好きなフォントで表示することができます。

PDF形式ファイルを読む/図形を書き込む

ブックアプリでは任意のPDF形式ファイルを読む事も出来ます。 また、Safariで閲覧中のWebサイトもPDF形式ファイルに変換して読むことができます(iOS9以降)。 WebサイトをPDF形式に変換する方法についてはインターネットブラウザ「Safari」の使い方をご覧ください。
iPad まずは電子書籍(EPUB,PDF)をブックアプリに取り込むの説明に従って、任意のPDFファイルをiPod/iPad/iPhoneに転送してください。 そしてブックアプリで「ライブラリ」の画面左上の「コレクション」をタップします。 ここで「PDF」をタップすると、そのiPod/iPad/iPhoneに転送されているPDF形式ファイルの一覧を見ることが出来ます。
iPad 任意のPDFファイルをタップすると閲覧できます。
iPad 操作メニューの左上ある Menu をタップすると目次を表示します。 PDFファイルの目次は全ページのサムネイル(縮小図)一覧となります。
iPad 目次ページの右上ある ブックマーク をタップすると「しおり」を設定したページだけを表示することも出来ます。
目次ページの左上ある 「再開」をタップすると、最後に閲覧していたページに戻ることが出来ます。
iPad 閲覧画面をタップすると、ePub形式の電子書籍と同様、各種操作メニューがあらわれます。 PDFファイルでも「検索」したり、ページに「しおり」を設定することが出来ます。
iPad 上のメニューからペンのアイコンをタップすると、PDFファイルに文字や図形(アノテーション)を書き込むことができます。 マーカーを引いたり、注釈などを手書きで書き込んだりできます。
iPad この画面で右下の「+」アイコンをタップすると追加のメニューが現れます。 テキストを書き込んだり、署名したり、各種図形を書き込むことも可能です。

電子書籍をすべてのデバイスで同期する

同じApple IDでiCloudにサインインしている iPod / iPad / iPhone / AppleWatch / Mac などのすべてのデバイスで、データを同期することができます。 iCloud で下記の設定を行うと、一つのデバイスで購入した電子書籍が、あなたがお持ちのすべてのデバイスで参照できます。 また機種変更時なども、iCloudにログインするだけで過去に購入した電子書籍が取り込まれます。
iPad iTunes 設定(設定)画面で自分の名前をタップします。
iPad iTunes このような画面になるので[iCloud]をタップします。
iPad iPhone するとiCloudのメニュー一覧が表示されます。 「ICLOUDを使用しているAPP」欄から、このアプリを探します。 見つからないときは「すべてを表示」をタップします。
iPad iPhone アプリ一覧が表示されるので (ブック)を タッチパネル:ON(オン)にします。
なお、この設定はデバイスごとに指定可能です。 あなたが所有するすべてのデバイスで タッチパネル:ON(オン) にすれば、すべてのデバイスで同じデータを見ることができます。

購入済みブックを別のデバイスで読む

iPad 他のデバイスでブックアプリを開き、「今すぐ読む」タブの画面右上にあるアイコン(アカウント)をタップします。
iPad するとあなたのiTunes Storeアカウント情報が表示されます。 この中の「購入済みブック」欄で、購入済みブックをダウンロードすることができます。
iPad 例えば「購入済みブック」-「ブック」を選ぶとこのような画面になります。 一度購入した電子書籍は何度でも無料で再ダウンロードすることができます。

ブックアプリでの電子書籍の格納先

iTunes12.7+iOS11以降、電子書籍のiTunesでの管理が不可能になりました。 ただし、以前にiTunes Store (iBookStore) で購入し、あるいはWebなどからiPod/iPad/iPhoneにダウンロードして、パソコンにバックアップしていた電子書籍は、そのままパソコンのiTunesフォルダに残っています。
この場合、電子書籍の実体はiTunesライブラリの格納場所、すなわち[iTunes Media](または[iTunes Music])-[Books]フォルダの下に、著者名のフォルダが作られ、この下に“.epub”拡張子の付いたファイルとして格納されています。 iTunesライブラリの格納場所については、iTunesライブラリをコピー/バックアップするをご覧ください。

電子書籍(EPUB,PDF)をブックアプリに取り込む

自分で作成した電子書籍や、 電子書籍の投稿・共有サイトePubs.jpなど、 インターネットからフリーのePub形式やPDF形式の電子書籍を入手した場合は、これをブックアプリに取り込むことが出来ます。
注意: 電子書籍の転送は、パソコンからiPod/iPad/iPhoneへの一方通行です。 iPod/iPad/iPhoneの中にある電子書籍をパソコンに取り出すことはできません。 転送したからと言って、パソコンにある電子書籍の原本は削除しないようにしましょう。
iTunes 電子書籍の取り込みにはパソコンのiTunesを使います。 これまでiPod/iPad/iPhoneをパソコンと接続したことない場合には、 iPhoneをパソコン/iTunesに接続する方法 に従って接続してください。
iPod/iPad/iPhoneをUSBケーブルでパソコンと接続します。 つづいて、iTunesの左上にあるデバイスのアイコンをクリックして下さい。
iTunes 複数のデバイスを接続しているときは、パソコンに接続されているiPod/iPad/iPhoneの一覧が表示されます。 このなかから、設定したいiPod/iPad/iPhoneの名前をクリックします。
もし接続したiPod/iPad/iPhoneがiTunesに表示されないときは、下記を参照して下さい。
iTunes するとこのような画面が表示され、iPod/iPad/iPhoneの設定を行うことが出来ます。
iTunes 電子書籍を取り込むには、「自分のデバイス上」の「ブック」をクリックします。 するとこのような画面になるので、電子書籍(EPUB,PDF)ファイルをドラック&ドロップすればOKです。
なお、EPUB, PDF形式以外の電子書籍を取り込むには、それに対応した電子書籍閲覧アプリを使用します。 詳しくは電子書籍、自炊本、小説、コミックを読む方法をご覧ください。
転送済みの電子書籍の削除
iTunes この画面で転送済みの電子書籍を選択して右クリックすると、このようなメニューが表示されます。 ここで「ライブラリから削除」を選ぶと、iPod/iPad/iPhoneから削除できます。 ただし、転送済みの電子書籍を、またパソコンに戻す手段はありません。

自分で電子書籍を作る

EPUB形式(拡張子“.epub”)の中身は、XHTML形式で書かれたテキスト、画像と、EPUBの情報を格納したテキストファイルを、ZIP形式に圧縮したものです。 このためフリーのEPUB形式の電子書籍は、拡張子を“.zip”に変更してZIP形式の解凍ツールにかけると、その中身を見ることが出来ます。 またXHTML形式でwebサイト/ホームページを作れる方なら誰でも自作できます。 詳しくはEPUB形式電子書籍の構造と作り方のページで解説していますので、ご参照ください。