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iOS26/iPadOS26/watchOS26/tvOS26の新機能と使い方

ここではアップルの2025年版OS、iOS26/iPadOS26/watchOS26/tvOS26 の新機能と使い方を紹介します。 新情報が公開されるたびに随時更新していきます。
今回からバージョン番号に西暦が使用されることとなり、iOS18から一気にiOS26にジャンプします。 watchOSもMacOSもすべてバージョン26に統一されます。 iOS26は2025年6月09日(現地時間)に開催されたWWDC2025(開発者向け会議)のキーノートスピーチ(オンラインおよびアップルパークでのパブリックビューイング)で発表されました。
拡散に注意!
アップルからiOS26ベータ版を入手した人( Apple Beta Software Program / iOS Development Program 参加者)は、その機能やスクリーンショットを一般公開したり、上記プログラムのメンバーでない人にベータ版の話をしたり、その画面を見せたりすることなどは禁止されています。 ここではアップルやその他のサイトですでに 一般公開されている情報 のみをもとにして、iOS26の解説を行っています。 正式リリース時では、ここで紹介している機能が変更・削除される可能性があります。
WWDC 2025 — June 9 | Apple
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iOS26の使えるデバイス

iOS26
2019年に発売された iPhone11シリーズおよびiPhone SE2以降のみで使用できます。
今回から iPhone XS/XS Max iPhone XR は対象外になります。
iPadOS26
iPad Proについては、2018年に発売された第三世代(13"/11")iPad Pro以降、
iPad Airについては、2019年に発売されたiPad Air 3以降、
iPadについては、2020年に発売されたiPad 8以降、
iPad miniについては、2019年に発売されたiPad mini 5以降のみで使用できます。
今回から iPad 7(2019) は対象外になります。
watchOS26
watchOS18と同様、2020年に発売されたAppleWatch Series 6以降(SE含む)のみで使用できます。
tvOS26
tvOS18~13と同様、2015年秋に発売された、 Apple TV HD(第四世代)、Apple TV 4K(6G/5G)以降のみで使用できます。

ただし、上記のすべての対象モデルで同じ機能が使えるわけではありません。 デバイスの性能により、使用できない機能もあります。
iOS26/iPadOS26/watchOS26/tvOS26は、 2025年秋(9月ごろ) から、一般ユーザーも無料でバージョンアップ可能となる見込みです。

ベータ版iOSの入手方法

アップルは、一般公開前のパブリック・ベータ版iOSを、すべてのユーザーに無料で公開しています。これをインストールすれば、だれでも未公開の新機能を事前に試すことができます。 iOS26のパブリック・ベータ版は、 Apple Beta Software Program に参加することにより、2025年7月頃より、だれでも無料で入手可能となる見込みです。 ただし、ベータ・ソフトウェアは商用リリースではないため、エラーや不具合が発生したり、バッテリー消費が大きかったり、正しく機能しなかったりする可能性があることにご注意ください。

iOS26の新機能

デザイン

Liquid Glass


2013年のiOS7以来(?)となる大幅なデザインの変更が実施されます。 ガラスや水のような透き通った「Liquid Glass」というデザインに変わります。
ホーム画面のアプリアイコンとウィジェットに、既存の「明るい」と「暗い」オプションに加えて、新しい「クリア(Clear Look)」オプションが追加されました。 これを選ぶとアプリのアイコンとウィジェットをすべて透明にすることができます。
このデザインはiOS/iPadOS/watchOS/tvOS、そしてMacOSのすべてに取り入れられます。 そしてOSだけではなく、アップル純正のアプリにも取り入れられます。 ただしAppleTVでは、第6世代 Apple TV (第2世代Apple TV 4K : 2021)以降のみが対応します。
このデザインは[設定]-[アクセシビリティ]の「表示とテキストサイズ」欄にある「透明度を下げる」オプションで調整することができます。 これをオンにすると全体がより不透明になりますが、iOS26以前の外観に戻るわけではありません。

ロック画面


ロック画面の時計の設定画面 で選べる最初のフォントに限り、その高さを変更することができます。 最大で、ディスプレイの長さの半分まで時計の文字表示を伸ばすことができます。 また「ソリッド」と「ガラス」の切り替えボタンがあり、「ガラス」を選ぶと時計表示が半透明になります。
また壁紙には空間写真(Spatial Photos:3D画像)も選択可能です。 壁紙の設定画面でアイコンをタップすると、選択した通常の写真を空間写真に変換することができます。 また、写真アプリにも通常の写真を空間写真に変換する機能が搭載されます。 ロック画面に「写真シャッフル」を選んだ時に空間写真を有効にすると、選択した写真すべてに3D効果が与えられます。 これはiPhone 12以降のデバイスで利用できます。
また、演奏中の音楽のアルバムアートワークを全画面で表示することができます。 ロック画面の音楽プレーヤーで、現在再生中の曲のアルバムアートワークをタップすると、全画面表示に切り替わります。
iOS18以前では時計表示の真下に固定されていたロック画面のウィジェットは、画面下部に移動することができます。 コントロールボタン(デフォルトでは懐中電灯とカメラの呼び出し)のすぐ上まで移動できます。

ジェスチャー


従来の「画面の左端から右に向かってスワイプすると前の画面に戻る」動作が、 画面中央など、どこからでも右に向かってスワイプすることで、前の画面に戻れるようになります。 設定、連絡先、ミュージック、App Storeなど、多くのシステムアプリで動作します。

ホームバー


アプリ画面の下端に表示され、上にスワイプすればホーム画面にアクセスできることを知らせてくれるホームバーの表示が、ほとんどのアプリから削除されました。 アプリを開くと一瞬表示されますが、すぐに消えてしまいます。

カメラ

デザイン


機能が増えるにしたがって複雑化していたユーザーインターフェースが、シンプルなデザインに見直されます。 アプリの画面にあるのは「写真」と「ビデオ」の切り替えボタンのみ。 これらのボタンを長押しして左右にスワイプすると、この他の撮影オプションが選べます。 画面を上下・左右にフリックすると、いろいろな機能を呼び出すことができます。 解像度とフレームレートの設定を瞬時に簡単に変更できるようになります。

レンズクリーニング


設定アプリで「レンズクリーニングのヒント」がオンになっていると、カメラレンズのクリーニングが必要な場合にアラートが表示されます。

AirPodsとの連携


AirPods 4またはAirPods Pro 2のステム部分を長押しすると、カメラアプリでビデオの録画を開始できます。 シャッターリモコンとして使えます。 また、スタジオ品質のオーディオ録音が可能になりました。

写真

デザイン


iOS17以前の「タブ」インターフェースが復活します。 iOS18ではすべての機能が1画面に集約されましたが、iOS26では「ライブラリ」と「コレクション」の2画面に分割されました。 写真アプリを開くと「ライブラリ」画面が表示され、最近撮影した写真が表示されます。 画面下部には、ライブラリとコレクションを切り替えるためのボタンと、検索アイコンがあります。
「コレクション」画面では、「メモリー」「ピンで固定したコレクション」「アルバム」など、写真がグループ分けされて表示されます。 各グループ名の横の矢印をタップすると、写真を非表示にしてタイトルだけに最小化できます。

検索


検索結果に関連動画のサムネイルが表示されるようになりました。

3D空間写真の作成


これまではApple Vision Proでしかできなかった、3D空間写真(Spatial Photos)を作成できます。 通常の2D写真を、機械学習を用いて3Dの空間写真に変換します。 写真アプリで任意の写真を選択すると、右上に空間写真に変換する小さなボタンが表示されます。 生成された空間写真は、iPhoneの画面を軽く動かすと奥行き効果が現れます。

マークアップ


文字や図形の書き込みなどができる マークアップツール に、新しい「リード(葦)ペン」が追加されます。 これはペン先が斜線になっているペンで、カリグラフィーやアラビア文字を書くことができます。 ペン先の形状には、5つの角度オプションと5つの太さオプション、そして不透明度の設定があります。 パレットでリードペンを2回タップすると、ペンの角度など設定を変更するためのオプションが表示されます。

電話

デザイン


アプリのデザインが見直され、連絡先、履歴、留守番電話(ボイスメール)が1つのウィンドウにまとめられた、統合レイアウトに変わります。

通話スクリーニング(選別)


iOS18で搭載された ライブ留守番電話 が、より進化します。 知らない番号からの電話にはiPhoneが自動的に応答し、発信者の名前と通話の理由を相手に尋ねて、それを画面に文字で表示してくれます。 ユーザーはこれを見て、電話に出るか否かを決められます。

ホールドアシスト


通話の保留音を自動的に検出し、保留中は待機状態を維持します。 相手が電話に出たら、ユーザーに通知してくれます。 これで、相手が出るまで延々とiPhoneを耳に当てながら待つ必要が無くなります。

画面共有


通話中の画面共有とSharePlayをサポートするようになりました。

スパムを報告


知らない番号からの留守番電話(ボイスメール)をタップすると「スパムを報告」ボタンが表示されます。 これをタップすると、留守番電話がアップルに送信され、メッセージをスパムとして報告します。そしてそれを保存するか削除するかを選択できます。 報告した留守番電話がどのように利用されるかは明示されていませんが、アップルはスパムフィルタリングの構築に利用するものと思われます。 なお、スパムとして報告しても発信者はブロックされないため、着信拒否は別の手順で実行する必要があります。

新しい着信音


iPhoneのデフォルトの着信音「反射(Reflection)」の新しいバージョンが搭載されるようです。

オリジナル着信音の設定


ファイルアプリのシェアシート画面に[その他]-[着信音として使用]というメニューが追加されました。 (ファイル)アプリで 着信音の仕様(30秒未満のMP3ファイルまたはM4Aファイル)に適合する音楽ファイルを選び、(共有)画面を開くと、このメニューが選べます。 すると、 Settings(設定)- (サウンドと触覚)- [着信音]画面で、そのオーディオファイルを着信音として選べるようになります。 従来は、AAC形式、拡張子".m4r"の音楽ファイルに限られていましたが、今回からMP3にも対応するようです。

メッセージ

カスタム背景


Apple Intelligence が有効な時に使用できる機能です。 会話ごとにカスタム背景が設定できます。 背景画像を見るだけで、いま開いている会話を確認することができます。 ただしiOS26より前のOSを実行しているデバイスでは、従来通り真っ白の背景のままです。
この背景は、あなたがログイン済みのデバイスすべて、そしてその会話に参加しているメンバー全員に表示されます。
背景をセットするには、会話のタイトル(スレッド名/相手の名前)をタップすると現れる「背景」をタップします。 iOSに用意されている背景から選択することも、写真を背景に設定することもできます。 背景を選択したら、スタイルをスワイプしてカラーパレットを選択します。 必要に応じてピンチで画像の表示範囲を調整します。 完了したら、右上隅の青いチェックマークをタップすると設定されます。 背景を選択する代わりに[なし]を選択すると、背景をオフにすることもできます。
背景は、 写真、カラー(2色のグラデーション)、空(時刻と雲の量が変化させられるアニメーション)、水(砂の海底に波の光が差すアニメーション)、オーロラ(アニメーションするオーロラの画像)、プレイグラウンド(イメージプレイグラウンドを使って背景を生成) から選べます。

送信者をスクリーニング(選別)


「不明な送信者をブロック」オプションを使って、不明な送信者からのメッセージがスクリーニング(選別)できます。 このメッセージは自動的に専用の「不明な送信者」フォルダに移動され、この送信者からのメッセージは、ユーザーが承認するまで通知を非表示にします。 ユーザーはこの送信者電話番号を既知のものとしてマークしたり、詳細情報を尋ねたり、削除したりすることができます。 ただし各種サービスへのサインインや買い物時に送られてくる2段階認証の確認メッセージも「不明な送信者」フォルダに移動されるので、利用には注意が必要です。
また不明な送信者に対する新しいフィルタリングオプションが利用可能になります。 時間制限のあるアラート、企業や組織からの個人メッセージ、注文受領などの取引、プロモーションなどを許可できます。
スパムメッセージも自動検出し、新しい「スパム」フォルダに移動して、通知も非表示にします。

写真のプレビューを送信


設定画面の「写真のプレビューを送信」をオンにすると、iPhoneが省データモードになっている場合には、メッセージアプリは写真の低画質プレビューのみを送信します。 フルサイズの写真は後で送信されます。

アンケート(Polls)


グループチャットのメンバーにアンケートをとることができます。 入力エリアの左にある (プラス)アイコンをタップし、 iMessageアプリ の一覧から「アンケート(Polls)」を選ぶと、アンケートが開始できます。 あるいはメッセージの会話に、全員に対する質問などが書き込まれると、 Apple Intelligence がこれを検知して、アンケートの投稿を提案してくれます。

その他


メッセージの吹き出しを長押ししたときに、従来のテキスト全体を選択するのではなく、テキストの一部を選択できるようになりました。
グループチャットが改良され、Apple Cash を送受信したり、今誰が文字入力しているかを確認できるアイコンが表示されたりします。
また、自然言語を使ってメッセージを検索することができるようになります。

Apple Intelligence

ライブ翻訳


電話、FaceTime、メッセージアプリで、リアルタイム翻訳機能が使えるようになります。
(メッセージ) アプリでは、ライブ翻訳機能がユーザーの入力に合わせてテキストを自動翻訳し、受信者の希望する言語でメッセージを配信します。 返信も即座に翻訳されるため、他国語のユーザーとの会話もスムーズに行えます。 この機能を使うには、会話中に相手の名前をタップし、「自動翻訳」をオンにします。 そして翻訳したい言語を選択します。 新たな言語を利用するときには、言語パックのダウンロードとインストールが必要です。
あなたのデバイスでは、送信したメッセージは入力した言語と翻訳された言語の両方で表示されますが、相手のデバイスには相手の言語でのみ表示されます。 返信メッセージは、相手の言語と翻訳された言語の両方が表示されます。
(FaceTime) 通話ではライブ字幕翻訳が利用可能になり、ユーザーは元の話し手の音声を聞きながら、翻訳付きのライブ字幕を読むこともできます。
電話(電話) 通話では、会話を翻訳して読み上げてくれますが、同時に会話の書き起こしも表示されます。 ただしFaceTimeと電話では、会話ごとにライブ翻訳をオンにして、必要に応じて言語パックをダウンロードする必要があります。
これらの機能を使用するには、送受信両方の参加者がライブ翻訳(Apple Intelligenceを有効にしたiOS26以降)を使用している必要があります。 ただし、メッセージで古いデバイスを使用している相手とチャットしている場合、相手のメッセージは翻訳されて表示されまが、返信は相手の言語に翻訳されません。
GoogleやSamsungのライブ翻訳機能と異なり、アップルのライブ翻訳はクラウドを使用せず、処理がデバイス上で完結するので、プライバシーの保護に優れています。
メッセージアプリでは、英語(米国、英国)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、中国語(北京語、簡体字)で使用できます。 いっぽう電話とFaceTimeについては、当初は英語(米国、英国)、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語に限定されています。

ビジュアルインテリジェンス


iOS18ではカメラで撮影したものに対してしか使用できませんでしたが、iOS26ではiPhoneの画面に表示されているあらゆるものを対象に使用出来るようになります。 あらゆるアプリでスクリーンショットを撮るだけで、ビジュアルインテリジェンスを起動できます。 画面に表示されているものについてChatGPTに質問したり、Google、Etsy、その他の対応アプリで類似のアイテムや製品を検索したりすることができます。
また新たに「ハイライトして検索」機能が使えます。 画像の中で、検索したいオブジェクトを指でなぞると、その領域が光り、オブジェクトが選択されます。 つづいて「質問する」ボタンをタップしたり、上にスワイプして画像検索結果を表示したりして、そのオブジェクトに関する情報を得ることができます。 これにより、スクリーンショットに複数の物体が写っている場合でも、特定の物体の画像検索を行うことができます。 なお、iOSが自動的に個別の物体を認識できた場合には、それぞれをタップすることで特定の物体の画像検索を行うことができます。
そして新しい種類のオブジェクトの識別もできるようになりました。 これまでの動物や植物に加え、芸術作品、書籍、ランドマーク、自然ランドマーク、彫刻なども識別できるようになりました。 iOSがこれらのものを認識すると、小さな光るアイコンがポップアップ表示されます。 それをタップすると、認識されたものに関する情報が表示されます。‌

イメージプレイグラウンド


ChatGPTを使った画像の生成ができるようになります。 これにより、生成可能なイメージのスタイルに、油絵、水彩画、ベクター、アニメ、プリントなどのChatGPTスタイルが追加されます。 さらに、「任意のスタイル」というオプションを使えば、テキストで画像のスタイルを指定できます。 ChatGPTを使う場合は、著作権で保護されたコンテンツでも問題なく動作します。 写真をChatGPTにアップロードして好みのスタイルに変換することもできます。
ただしこれはアップル独自の画像生成機能と比較すると、かなり処理速度が遅いようです。 また、ChatGPTで画像を作成するにはトークンが消費されます。 無料アカウントでは1~2枚しか作成できません。 より多く画像を生成したい場合は、有料のChatGPTアカウントが必要です。
そしてイメージプレイグラウンド内でジェン文字を生成することもできるようになります。 イメージのスタイルに「ジェン文字」を選択し、カスタマイズする絵文字を1つまたは複数選択します。

ジェン文字


上のイメージプレイグラウンドでも解説した通り、 2つの標準絵文字を組み合わせて、1つのカスタム絵文字にすることができるようになりました。 また、既存の絵文字にテキストによる説明を加えて、新しいジェン文字を作成することもできます。

ショートカット


ショートカットにApple Intelligenceを操作するためのアクション「モデルの使用」が追加されました。 デフォルトで俳句を作る、PDFの要約、料理レシピの作成、会議メモからアクション アイテムを取得、などのサンプルショートカットが準備されています。 これらのサンプルを見て、自分でオリジナルのショートカットを作ることができます。 ショートカットからChatGPTを呼び出したり、既存のアプリから情報を取り出して要約を作ってもらうこともできます。 チャットボットのように動作するアクションを作成することもできます。
ショートカット作成時に「モデルの使用」を選ぶと、さらに次のような選択肢が指定できます。
プライベートクラウドコンピューティング:Appleのプライバシー保護に対応したクラウドベースの処理システムを呼び出します。
デバイス上:ローカルに保存されたApple Intelligence LLMを使用します。
拡張機能:ChatGPTを使用します。将来的にはGoogle Geminiなどの他のAIモデルオプションもサポートされる可能性があります。
毎回尋ねる:ショートカット実行時に、毎回上の3つの選択肢が表示されます。

リマインダーの提案と整理


メッセージやメールにあるテキストに基づいて新しいタスクや食料品のアイテムを提案し、整理されたセクションに自動的に分類します。

サードパーティ開発者への開放


サードパーティ開発者にAIモデルへのアクセスが許可されました。 今後Apple Intelligenceの機能を利用するアプリが多数登場する見込みです。

Siriのパーソナライズ機能


Apple Intelligenceの発表当初(2024年)には、SiriはApple Intelligenceと全面的に統合され、強力になるとのことでした。 しかしアップルはWWDC2025に於いて、これについては来年(2026年)中に詳細を発表する予定であると述べ、まだ準備ができていないことを示唆しました。 新しいSiri機能のテストで品質上の問題が継続していたため、開発を延期し、問題に対処するためより強力な基盤アーキテクチャに切り替えたとのことです。 うまくいけば2026年3月か4月頃に、iOS26.4アップデートでこの機能が導入される可能性があります。
これは当初iOS18.4でリリースされる予定でした。 また、アップルはWWDC2024でこの機能のデモを行い、iPhone16の宣伝でも使用したため、一部iPhone16ユーザーによる訴訟にも発展しています。

ミュージック

歌詞を翻訳


歌詞を翻訳する機能が搭載されます。 これは英語-中国語(簡体字)、英語-日本語、韓国語-中国語(簡体字)、韓国語-英語、韓国語-日本語、スペイン語-英語の言語ペア間で動作します。 ただし、一部の楽曲のみを対象としています。 翻訳に対応した楽曲を再生し、歌詞画面を表示すると、その画面の左下に翻訳ボタンが表示されます。
歌詞の発音機能も搭載されます。 歌詞画面で翻訳ボタンをタップすると翻訳と発音のオン/オフを切り替えるアイコンが表示されます。 広東語から蔡英文、中国語からピンイン、ヒンディー語からローマ字ヒンディー語、日本語からローマ字日本語、韓国語からカタカナとローマ字韓国語の両方の形式に対応しており、複数の文字体系に対応しています。 パンジャブ語の楽曲には、ローマ字パンジャブ語の発音サポートが追加されます。 英語の文字で単語の発音が示されます。

AutoMix


Apple Musicの楽曲で、音楽再生時に、ある曲の終わりと次の曲の始まりをミックスして再生する機能が搭載されます。 ただクロスフェード再生するのではなく、DJが行うように、曲のビートを合わせるようにミキシングします。 特に、似たジャンルの曲や、ビートが類似している曲の場合に効果的です。 ただし、再生している曲の終わりに10秒以上の無音部分がある場合は、次の曲とのミックスは行われません。 また曲の終わりのフェードアウトが長い曲も、うまくミックスされないようです。 そして2曲のBPM(拍/分)が大きく異なる場合は、奇妙に聞こえます。 この機能は、OSがデバイスに音楽を渡す方法の都合上、 AirPlayスピーカーでは動作しません。

ピン止め機能


「ミュージック ピン」機能で、プレイリスト、アルバム、アーティストをライブラリタブの上部にピン留めすることができます。 アルバムまたは曲を長押しして「アルバムをピン留め」を選択すると、曲またはアルバムアートの小さな四角い画像がライブラリ画面の最上部に固定され、ユーザーが簡単にアクセスできます。 また、プレイリストフォルダを作成できます。

アートワークのアニメーション


Apple Musicの楽曲で、アニメーションアートワークが含まれている場合は、画像がリアルタイムで動きます。

マップ

好みのルートを学習


例えば自宅と職場間の通勤経路を学習し、通常利用するルートで大きな遅延が発生した場合に通知し、利用可能な場合は代替ルートを提案します。 また、レストランやお店など、頻繁に訪れて時間を過ごす場所をインテリジェントに検出して保存します。

訪れた場所


これまでにあなたが「訪れた場所」を振り返ることができる機能が搭載されます。

ウォレットとApple Pay

自動車のキー


iOS14でまずはBMWから対応が始まった自動車のデジタルキー機能:CarKeyの利用範囲が広がります。 iPhoneが20社以上のメーカーの自動車の電子キーとして使用できるようになります。

電子チケット


飛行機の搭乗券は ライブアクティビティ(Live Activities) 機能に対応。到着時刻など、ロック画面でリアルタイムのフライト情報を表示できます。 また、搭乗券の下に、「マップ」アプリによる空港ターミナルまでの道順や、「探す」アプリの手荷物追跡機能へのショートカットなどの関連情報が表示されるようになりました。 この機能は、まずエア・カナダ、アメリカン航空、デルタ航空、ジェットブルー航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空、ジェットスター、ルフトハンザ航空、カンタス航空、ヴァージン・オーストラリア航空を含む10社の航空会社から利用可能になります。

パスポート対応


米国のパスポートを使用してデジタル ID を作成し、対応アプリ、一部の店舗、TSA チェックポイントで年齢と本人確認を行うことができます。 また「Web上のWalletで認証」オプションで、公的機関発行の運転免許証またはデジタルIDを使用して、Webでも年齢と本人確認をプライバシーとセキュリティを確保しながら行うことができます。 米国のパスポート所有者は、この機能を使って、オンラインでアルコールを購入したり、レンタカーを借りたりできるようになります。

注文追跡


Apple Intelligence が有効な時に使用できる機能です。 メールを自動的にスキャンして販売店や配送業者からのメッセージを見つけ、追跡番号をウォレットアプリに追加し、配送状況が把握できるようになります。 ウォレットアプリで「…」ボタンをタップして「注文」を選択すると、追加された注文にアクセスできます。 注文をタップすると、販売店名、注文番号、追跡番号(ある場合)が表示されます。 また、注文情報の送信元となる関連メールが表示され、タップするとメールアプリで直接メールを開くことができます。
従来この機能はApple Payを使った買い物時にのみ利用可能でしたが、iOS26からは購入手段には依存しません。 [設定]-[ウォレットとApple Pay]画面で「Apple Payのデフォルト」をタップして「注文追跡」を選択し、「メールで見つかった注文」をオンにすると利用できます。

Safari

デザイン


新たに「コンパクト」というデザインが使えるようになります。 これは、制御ボタンなどの表示が最小となり、Webページが画面全体に広がるデザインです。 このほかに従来からある「タブバー」「シングルタブ」デザインが、「Bottom(下)」「Top(上)」という名前で選択できます。 「コンパクト」では、共有、ブックマーク、タブ設定がURLバーの左側にある「...」ボタンからの呼び出しになります。 また「戻る」ボタンを長押しすると「進む」ボタンが表示されます。

HDR写真


Web サイトに埋め込まれたHDR写真が正しくHDR(鮮明で正確な色)で表示されるようになります。

ショートカット(Web Clip)


Webサイトをホーム画面に置ける ショートカット(Web Clip) が、すべてウェブアプリとして開くようになります。 アプリアイコンをiOS18以前と同じように単純なブックマークとして機能させたい場合は、ウェブサイトをホーム画面に追加するときに「ウェブ アプリとして開く」をオフにします。

追跡防止


従来プライベートモード時のみ有効となっていた追跡防止機能が、すべての閲覧にデフォルトで適用されるようになりました。

ゲーム

新しい「ゲーム」アプリが搭載されます。 これはApple Arcadeのゲームタイトルへのアクセス、Game Centerアカウントのアクティビティ、App Storeのゲームを1か所にまとめたものです。 インストール済みのゲームを一元的に管理するランチャーとして機能し、パーソナライズされたおすすめ機能、Game Centerの実績、マルチプレイヤーツール、厳選されたイベントなどが提供されます。 また、新たに「一緒にプレイ」セクションが追加され、友達がプレイしているゲームを確認したり、スコアや実績を比較したり、マルチプレイヤーセッションへの招待を送信したりできます。 シングルプレイヤーゲームでも友達同士で競い合うことができます。 このアプリはiPadOS26にも搭載されます。

天気

衛星経由の天気情報


ネットワークアクセスが利用できない場合でも「衛星経由の天気情報」を受信できるようになります。 最初に使用できるのは米国、カナダ、EUの一部だけです。 また、この機能が無料なのか有料になるのかは不明です。

悪天候アラートと予測旅行先ウィジェット


ユーザーが近々訪問する予定の場所の天気を予測します。 これを使うには以下の設定を行います。
位置情報サービスで「重要な場所とルート」を有効にします。
天気アプリの位置情報へのアクセスを「常に」に設定します。
天気アプリの設定で悪天候の通知をオンにします。
すると天気アプリは予測目的地にアクセスし、その地域に関連するタイムリーなアラートを配信できます。 スマートスタックに目的地別のウィジェットを自動的に表示し、訪れる可能性のある場所の天気情報を一目で確認できます。

充電の制御

デザインの変更


設定アプリの「バッテリー」画面のデザインが変更されます。 バッテリーが完全に充電されるまでの予想時間が表示されるようになります。 新しい比較機能を使えば、普段と比べてバッテリー消費量が多いのか、同じなのか、少ないのかが分かります。 また従来と同様に、充電速度が遅い充電器や、出力が5Wに制限されているQiベースの充電器を使用している場合は、設定により、接続している充電器が低速であることを通知します。

ロック画面の充電表示


デバイスを充電器に接続すると、ロック画面の時刻表示の上に充電状況が表示されます。 現在のバッテリー残量と、充電完了までの推定時間が表示されます。 充電時間が残り1時間未満の場合は、充電時間が分単位で表示されます。 充電に1時間以上かかると予測される場合は、1時間以上かかると表示されます。

バッテリーアイコン


ホーム画面のバッテリーアイコンが、灰色のバッテリーアイコンと稲妻マークが表示される場合があります。 これは過熱などのために充電が保留中であることを示します。 このとき設定アプリの「バッテリー」画面には、保留の理由が表示されます。

アダプティブパワー(Adaptive Power)モード


これは Apple Intelligence が有効な時に使用できる機能で、AIを利用してバッテリーをより積極的に管理する機能です。 iPhone 15 Pro以降のモデルでのみ利用可能です。 これを有効にすると、デバイスは常にバッテリーの持続時間を延ばすように、パフォーマンスを微調整します。 たとえばディスプレイの明るさを少し下げたり、一部のアクティビティの処理速度を下げ、その実行時間を少し長くしたりします。
この機能は、充電残量が 20% に達したときに自動的にオンになる設定、および常時オンに設定が可能です。

メモ

Markdown形式への対応


メモをMarkdown(.md)形式のファイルとして保存できるようになります。 これはテキストフォーマット用のマークアップ言語です。 シェアシートの「Markdown形式でエクスポート」オプション、またはメニューバーの「ファイル」セクションから利用できます。 Markdown形式をサポートする他のアプリとデータ交換ができるようになります。

計算メモ


iOS18で搭載された、メモに書き込んだ数式を解くことができる「計算メモ」が進化します。 3つの変数を含む方程式を書くと3次元グラフを作成できるようになりました。 数式を入力して、変数のいずれかをタップすると表示されるオプションから「3Dグラフの挿入」を選択します。 この3Dグラフは、拡大、サイズ変更、移動できます。 この機能はiPhoneでも使用できますが、より画面が大きいiPadを使うほうが実用的です。 なお、iPadで数式ノートを手書きした場合は、数式を書いてApple Pencilなどで丸く囲むとグラフ作成オプションが表示されます。

リマインダー

全体的にデザインの見直しが行われました。
Apple Intelligence が、メールやメモから抽出したToDoリストや、あなたの習慣やパターンに基づいた食料品の候補など、関連するタスクや項目を「Siriからの提案」セクションに自動的に提案してくれます。 食料品、用事、仕事関連の項目を分けるなど、関連するタスクを自動的に分類できます。 メールなどのアプリでもリマインダーの提案が表示され、タップするとリマインダー アプリを開かずにリマインダーを追加できます。
また、リマインダーリスト右上の共有ボタンをタップすると表示されるメニューには「自動分類」オプションがあり、Apple Intelligenceのロゴが表示されます。 これを選択すると、リストが分析され、すべての項目が適切なカテゴリーに分類されます。

Podcast

再生速度のオプションが0.5倍から3倍まで幅広く選択できるようになりました。 また、「会話を強調」オプションを使用すると、背景の音よりも会話をより明瞭に聞くことができます。

アラーム

アラーム では、 時刻表示が大きく、ボタンも大きくなります。 ただし、スヌーズボタンと停止ボタンが同じサイズになるため、タップミスを起こす可能性が増加します。
また、スヌーズの長さを、これまでの9分間固定から、1分~15分の間でカスタマイズできるようになります。 アラームをタップし、「スヌーズ時間」の横にある数字をタップするとカスタマイズできます。

画面キャプチャ(スクリーンショット/スクショ)

画面キャプチャのための設定画面が追加されます。 設定(設定)- 一般(一般) 画面に「スクリーンキャプチャ」メニューが追加されます。
この設定画面で「HDRスクリーンショット」を有効にすると、スクリーンショット内のHDR写真や動画はHDRで表示されます。 ただしこの画面キャプチャはHEIF形式で保存されます。 一方SDRの画面キャプチャはPNG形式での保存も選べます。
この設定画面で「全画面プレビュー」をオフにすると、 ビジュアルインテリジェンス の呼び出しは抑止され、iOS18以前のように、画面の左下隅に画面キャプチャのサムネイルが表示されます。

AirPlay

「オーディオをヘッドフォンで保持」オプションが追加されます。 これを有効にすると、ヘッドホンやAirPodsで音楽を聴いているときに、車のスピーカーやBluetoothスピーカーなど、新しく接続されたデバイスに自動的に切り替わるのを防ぎます。 このオプションは[設定]-[一般]-[AirPlayと連携]にあります。

ペアレンタルコントロールの管理

年齢区分


5つのカテゴリーに拡大され、新たに 13 歳以上、16 歳以上、18 歳以上の 3 つのカテゴリーが追加されます。

通信制限


お子様が新しい電話番号での通信を保護者に許可するようリクエストできるようになります。 保護者はメッセージアプリ内でタップするだけで、許可または拒否できます。 サードパーティアプリ開発者も、同様の権限リクエストを提供できるようになります。

App Store


「承認と購入のリクエスト」が有効になっている場合、保護者は例外的に、アプリコンテンツ制限で設定された年齢制限を超える年齢レーティングのアプリをお子様にダウンロードすることを許可できるようになりました。 ただし、この許可はいつでも取り消し、アプリへのアクセスをブロックすることもできます。

子供アカウントの作成


保護者は、子供アカウントの作成や移動がさらに簡単にできるようになりました。

回復アシスタント(Recovery Assistant)

デバイスが正常に起動しない場合にデバイスを回復する新しい方法です。 問題が発生した場合に、問題の診断と解決を試みます。 また、他のデバイスを全く必要とせずに、デバイスを復元することができます。

アクセシビリティ

アクセシビリティ成分表示ラベル」機能では、 App Storeで販売されるアプリケーションやゲームに関するより詳しい情報を提供してくれます。 App Storeの製品ページに新しいセクションを追加し、アプリやゲーム内のアクセシビリティ機能を強調表示します。 ユーザーはアプリをダウンロードする前に、そのアプリが自分にとってアクセシビリティに対応しているかどうかを確認できるようになります。
Mac用の拡大鏡」機能では、 拡大鏡がMacにも搭載されます。 このアプリは、カメラを使って、画面やホワイトボードなど、周囲の物体を拡大表示できます。 この拡大鏡は、iPhoneの連係カメラやUSB接続のカメラと連携し、デスクビューを使った書類の読み取りもサポートします。 Webカメラでプレゼンテーションを視聴しながら、同時にDesk Viewで書籍の内容を追うなど、マルチタスクを実現できます。
点字への対応」機能では、 Braille Screen Inputまたは接続された点字デバイスを使ってで入力ができるようになります。 Braille Accessを使えば、点字形式で素早くメモを取ったり、数学や理科の授業でよく使われる点字コードであるNemeth Brailleを使って計算したりできます。 Braille AccessからBraille Ready Format(BRF)ファイルを直接開くことができます。 iOS16 で搭載されたLive Caption (リアルタイム字幕表示)機能 との統合により、会話を点字ディスプレイ上で直接、リアルタイムで書き起こすことができます。
アクセシビリティリーダー」機能では、 失読症や弱視など、様々な障がいを持つユーザーがテキストを読みやすくするために設計された、システム全体にわたる新しい読み上げモードです。 フォント、色、行間隔のカスタマイズや、音声コンテンツへも対応します。 アクセシビリティリーダーはどのアプリからでも起動でき、またiOS、iPadOS、macOSの拡大鏡アプリにも組み込まれます。
ライブキャプションがApple Watchでも使用可能に iOS16 で搭載されたLive Caption (リアルタイム字幕表示)機能 がApple Watchでも使用可能になります。 聴覚に障がいのある方のために、リアルタイムのライブキャプションなど新しい機能を備えたライブリスニングコントロール機能がApple Watchに搭載されます。 ライブリスニング機能はiPhoneをリモートマイクに変え、AirPods、Made for iPhone補聴器、またはBeatsヘッドフォンにコンテンツを直接ストリーミングします。 オーディオを聴きながら、ペアリングされたApple WatchでiPhoneが聞き取ったライブキャプション(字幕/文字起こし)を見ることができます。 Apple Watchは、ライブリスニングセッションを開始または停止したり、セッションに戻って聞き逃したかもしれない何かを捉えたりするためのリモコンとして機能します。

このほかにも、 Apple Vision Proによる視覚アクセシビリティ機能拡張(周囲の状況も含め、視界にあるあらゆるものを拡大表示)やVoiceOver機能で周囲の状況を説明したり、物体を見つけたり、書類を読んだりといったことができるようになります。
パーソナルボイスはこれまで以上に高速、簡単、そして強力になります。わずか10個の録音フレーズから1分以内に、より滑らかで自然な音声を生成します。
乗り物酔いを軽減するのに役立つ 車両モーションキュー がMacにも搭載されます。 乗り物酔いをさらに軽減するための新しいオプションが追加されました。
サウンド認識 には名前認識が追加されます。これは、聴覚障害のあるユーザーが自分の名前が呼ばれたことを知るための新しい方法です。
ライブキャプションでは、英語 (インド、オーストラリア、英国、シンガポール)、中国語 (中国本土)、広東語 (中国本土、香港)、スペイン語 (ラテンアメリカ、スペイン)、フランス語 (フランス、カナダ)、日本語、ドイツ語 (ドイツ)、韓国語のサポートが追加されました。 「アクセシビリティ設定を共有」機能で、自分のアクセシビリティ設定を他のiPhoneまたはiPadと素早く一時的に共有できます。
...などのいくつかのアクセシビリティ機能が追加されます。

その他の新機能

バックグラウンドサウンド には、バブル、スチーム、飛行機、船、バス、電車、屋根に降る雨、静かな夜などが追加されます。
設定の「サウンドと触覚」に「深夜モード」が追加されます。
eSIMをAndroidデバイスへ転送するのが簡単になります。 設定のモバイルデータ通信設定に「Androidに転送」が追加されます。 また初期設定などでeSIMをデバイスに追加するときには「Androidから転送」オプションも表示されます。 これをタップするとQRコードが表示され、Androidデバイスでスキャンして転送プロセスを開始できます。
その他多くの機能が搭載されます。

iPadOS26の新機能

iPadOS26は、iOS26の新機能をすべて含んだうえで、さらにiPad向けの次の機能を新たに搭載します。

マルチタスク

今回もまたマルチタスク/ウインドウ管理機能が進化します。 macOSに似た完全なウィンドウシステムが使用できます。 複数のアプリウィンドウを表示でき、それぞれのウィンドウはディスプレイ上で自由にサイズを変更できます。 また、特定の形状や配置に縛られることなく、自由にウィンドウを重ねたり、配置したりすることも可能です。 USB Type-Cケーブルで外部ディスプレイを接続すると、そちらにもマルチウインドウが展開できます。 この機能はiPadOS26に対応したすべてのiPadで使用可能ですが、古いiPadではアプリは4つまでしか開けません。 この機能はデフォルトでオンになっています。
なお、従来通り ステージマネージャ Split View(スプリットビュー) 機能は使えますが、 Slide Over(スライドオーバー) はなくなります。 コントロールセンターのステージマネージャ起動ボタンもなくなります。
そして iPadシリーズ特有の設定画面 では、従来通り1アプリが全画面を占める「フルスクリーンアプリ」、 今回の新しい「ウインドウアプリ」、従来の「ステージマネージャ」の3つから、動作を選ぶことができます。
ウィンドウアプリを選択した場合は、左下隅からスワイプしてスクリーンショットを撮る機能や、右下隅からスワイプして新しいクイックノートを開始する機能がなくなります。 ウィンドウアプリモードで複数のアプリを並べて表示している場合には、アプリ間に Split View(スプリットビュー) のスライダーが表示されてウインドウサイズを変更できますが、これを画面いっぱいにスライドしてアプリを閉じることはできません。

ステージマネージャ


ステージマネージャ では、従来の最大4アプリまでという制約は無くなります。 また使用可能なデバイスが増え、 iPad mini (第5世代以降)、iPad (第8世代以降)もサポート対象に加わります。 なお、外部ディスプレイに接続されたiPadでStage Managerを使用できるのは、従来通りM1チップ以降を搭載したモデルに限られています。

フリックゼスチャー


ウィンドウアプリモードでは、指またはApple Pencilを使って、ウィンドウのタイトルバーをタップ&ホールドし、上にフリックするゼスチャーが利用できます。 真上にフリックすると、アプリは全画面表示になります。 右上にフリックすると、自動的にサイズが変更され、画面の右半分全体に表示されます。 左上にフリックすると、アプリが画面の左側全体に表示されます。 ウィンドウの上部をタップして下にドラッグすると、自動的に元のサイズに戻ります。 ただし、フリック前の位置に自動的に戻ることはありません。

ウィンドウコントロールボタン


macOSのウィンドウと同様に、ウインドウの左上に表示される赤、黄、緑の3つのドット(ウィンドウコントロールボタン)を使って、アプリを閉じたり、最小化したり、全画面表示にしたりすることがてきます。 緑のドットを長押しすると、8種類の配置オプションが表示されます。 アプリをフルスクリーン表示にしているときは、画面上部から下にスワイプすると、この3つのドットが現れます。

メニューバー


対応しているアプリでは、macOSと同様に、アプリごとにメニューバーも表示されます。 これまでは、キーボードを接続してCommandキーを押したときだけメニューバーが表示されていましたが、 今回は画面上部から下にスワイプすると、Macのように、画面の上部に、現在選択されているアプリのメニューバーが表示されます。

ポップアップメニュー


アプリのアイコンを長押しすると、新しいポップアップメニューが表示されます。 ここから「新規ドキュメント」または「新規ウィンドウ」を選ぶと、同じアプリで複数のドキュメントを同時に開くことができます。 アプリのアイコンが見えるようにするには、デスクトップの何もない場所をタップして、開いているアプリウィンドウをすべて移動させることもできます。

Exposé


画面を上に向かってスワイプすると、開いているすべてのウィンドウが画面上に並べて表示され、素早く切り替えられる「Exposé」機能も利用できます。

バックグラウンドプロセス


バックグラウンドプロセスも利用可能になります。 他のアプリを使用しながら、バックグラウンドで長時間実行される操作を続行できます。 バックグラウンドタスクは、画面上部に表示されるライブアクティビティによってその状況がユーザーに表示されます。 また、プログレスバーには、プロセスの完了予定時刻が表示されます。 ただしこれはファイル転送やSafariからのダウンロード、エンコード結果の書き出しなどの、限られたタスクに限定されています。

その他


新しいジェスチャーにより、ホーム画面を2回スワイプするだけで、開いているすべてのアプリとウィンドウが最小化され、瞬時にホーム画面に戻ることができます。
そしてマウスポインターは円形から矢印に変わります。 MacOS同様、マウスを振ると、一瞬マウスポインターのサイズが大きくなります。 見失ったマウスポインターを見つけるのに便利です。

ファイル

リストビュー


ファイルの作成日、最終更新日、最終閲覧日、種類、サイズ、タグ、iCloudステータスといった列を追加できるようになり、各列の横幅を変更することができます。 列の順序を入れ替えることもできます。

フォルダ


フォルダ内のフォルダはインデント表示され、展開/折りたたみを行うことができます。 すなわちフォルダの横にある小さな矢印をタップすると、フォルダの内容がドロップダウンリストとして表示されます。 各フォルダーは長押しすると、色、アイコン、絵文字でカスタマイズでき、視認性が向上します。
また、ファイルアプリ内の任意のフォルダをDockに入れることができるようになります。 フォルダを長押しして「追加」を選択し、「Dock」を選択するとそのフォルダがDockに入ります。 ダウンロードフォルダはデフォルトでDockにありますが、削除することもできます。
「ブラウズ」を選択すると、フォルダの一覧が表示され、タップすると階層化されたフォルダを展開できます。
そしてファイルや拡張子に応じてデフォルトのアプリを選択できるようになります。

電話

iPadとMacに電話アプリが搭載されます。 Wi-Fi通話機能で、従来通り同じApple AccountでサインインしたiPhone経由で通話できます。 これまでどおり、iPadはiPhoneの通話機能に対するマイク・ヘッドフォンとして動作します。 このアプリには、iPhone同様に通話履歴、留守番電話(ボイスメール)、連絡先、FaceTime通話の機能があり、iOS26でiPhoneの電話アプリ向けに搭載されるすべての新機能も搭載されています。

メモ

通話録音


iOS18ではiPhoneの電話アプリに通話を録音する機能が加わり、その録音は文字起こしされ、音声とともにメモに保存されます。 iOS26ではiPadにも電話アプリが搭載されたので、通話録音が可能になります。

ジャーナル(日記)

iOS17.2でiPhoneに登場したジャーナル(日記)アプリが、iPad/Macでも使用できるようになります。

プレビュー

Macに搭載されている「プレビュー」アプリがiPadでも使用できるようになります。 PDFファイルの作成、編集、注釈、マークアップ、エクスポート、画像の切り取り、反転、回転、サイズ変更が可能です。 空白ページを作成し、Apple Pencilを使って描画や書き込みを行うこともできます。

ローカルキャプチャとオーディオインテントコントロール

FaceTimeなどのビデオ会議をiPadに録画することができます。 そして同時に別の録音アプリを使って自分の声をローカルで録音することができます。 録画ファイルはFLAC形式のロスレスオーディオとHEVC形式の動画で構成されています。
コントロールセンターで、アプリケーションごとに、外部マイクまたは内蔵マイクなど、録音に使用するマイクを選択できるようになります。 そして録音されたオーディオは、ファイルアプリのダウンロードフォルダに自動的に保存されます。 どのオーディオをどこに保存するかを選択できるようになります。

その他の新機能

その他多くの機能が搭載されます。

watchOS26の新機能

アクティビティとワークアウト

デザイン


アプリのデザインが改良されます。 ワークアウト画面の四隅にボタンが追加され、ワークアウトビュー、カスタムワークアウト、ペーサー、レースルートといったツールに素早くアクセスできます。 ワークアウトの種類と視聴履歴に基づいて選択された、Apple Musicプレイリストやポッドキャスト番組を自動再生する機能が追加されました。

ワークアウトバディ


ワークアウト中に、音声でコーチングを行ってくれる機能です。 リアルタイムのワークアウトデータとユーザーのフィットネス履歴(心拍数、ペース、距離、アクティビティリングなど)を分析し、リアルタイムの音声コーチングを行ってくれます。
この機能を使用するには、ワークアウトアプリでワークアウトを選択し、左上隅にある設定アイコンをタップし、ワークアウトバディをオンにします。 音声が煩わしいときは、特定のワークアウト時に音声をオフにしたり、設定で音声を変更したりできます。
この機能が使用できるワークアウトは、 屋外ランニング、屋内ランニング、屋外ウォーキング、屋内ウォーキング、屋外サイクリング、高強度インターバルトレーニング、機能的筋力トレーニング、従来の筋力トレーニング です。
この機能を使用するには、Apple WatchへのBluetoothヘッドフォンの接続が必要です。 そして基本的なトラッキングとワークアウトの統合機能を使用するには、watchOS26にアップデートしたApple WatchとiOS26をインストールしたiPhone 11以降が必要です。 さらに音声コーチングを聞くには、 Apple Intelligence が有効なiPhone 15 Pro以降とペアリングしている必要があります。 この機能はまず英語で提供され、その後、他の言語でも利用できるようになる見込みです。

新しいワークアウトタイプ


サッカー、アメリカンフットボール、スキーなどのスポーツを含む、より多くのワークアウトタイプがサポートされるようになります。

メモ

メモアプリがApple Watch で利用できるようになります。 手首の上でメモを閲覧できます。 Siriやオンスクリーンキーボードを使って新しいメモを作成することもできます。 作成したメモはiCloud経由でiPhone、iPad、Macに同期されます。

ジェスチャー

新しい「リストフリック」ジェスチャーが追加されます。 これを使えば、片手で通知や着信を無音にしたり、タイマーやアラームを終了させたり、時計画面に戻ったりできます。 手首を軽くフリック(ひっくり返して戻す)するだけで通知を閉じることができます。 ただしこれが利用できるのは、Series 9/Ultra 2以降のみです。

文字盤の削除

火と水(Fire/Water)、グラデーション(Gradient)、リキッドメタル(Liquid Metal)、ヴェイパー(Vapor)、トイ・ストーリー(Toy Story) の文字盤が無くなります。

その他の新機能

音量の自動調整


Siri、通話、アラートの音量が、周囲の騒音レベルに合わせて自動調整されます。

コントロールセンター


コントロールセンターでは、iPhoneでiOS18以前に追加されたコントロールがApple Watchでも使えるようになります。 これらのコントロールのいずれかをタップすると、対応するiPhoneでアクションが実行されます。 また開発者にはカスタムコントロールの作成が許可されます。

ロック時にデータを表示


コンプリケーションのデータを表示する機能をオンまたはオフに切り替えることができます。 ただし、この設定に関係なく、Apple Watch がロックされているときは、ヘルスケアアプリのデータがコンプリケーションに表示されることはありません。
カスタマイズ可能なウォッチフェイスギャラリー、ライブキャプションなどの新しいアクセシビリティツール、iPhoneとペアリングした際の通話スクリーニング機能も追加されます。 その他多くの機能が搭載されます。

tvOS26の新機能

ミュージック

Apple Music Sing


これはボーカルの音量を調整して、アーティストとデュエットすることができる機能で、iOS16.2で搭載されました。 今回これにiPhoneをAppleTVのワイヤレスマイクとして使う機能が追加されました。 音声はAppleTVに接続したスピーカーから出力されます。 集まった家族や友達が自分のiPhoneを使ってApple Music Singに参加し、曲をキューに追加したり、画面に表示される絵文字リアクションを送信したりできます。 この機能が使えるのは Apple TV 4K (第3世代)(2022) 以降です。
AppleTVのホーム画面には新しい「Sing」というアイコンが追加されます。 これを選ぶと、ミュージックアプリが新しいSingタブを選択した状態で起動します。 なお、このアイコンは[設定]-[アプリ]-[ミュージック]-[Singアプリを非表示]で隠すことができます。
この機能は、AppleTVがテレビのスピーカーまたは有線オーディオシステムに接続している場合に使用できます。 HomePodやAirPlayスピーカーでは使用できません。
音楽の再生中画面にある、「+」マークのついたマイクのアイコンを選ぶと、画面にiPhoneを接続するためのQRコードが表示されます。 これをスキャンするか、iPhoneに表示される参加通知をタップすると、iPhoneがAppleTVのマイクとして使用できます。 SharePlayボタンが表示されている場合は、それをクリックしてSharePlayセッションを終了するとマイクボタンが表示されます。
iPhoneがAppleTVに接続すると、iPhoneで「連係マイク」App Clip が開きます。 絵文字をタップするとテレビ画面に反応が表示されます。 また、次に再生される曲のキューを管理したり、歌いたい曲を追加したりできます。
歌っている人のiPhoneの画面には、音量とマイクのリバーブ効果を調節するボタンが表示されます。
マイクモードが有効になっている(少なくとも1人のユーザーがiPhoneで接続している)状態で、右側の省略記号メニューを開くと、「ビジュアルエフェクト」オプションが表示されます。 任意のエフェクトを選ぶと、テレビ画面に音楽に合わせたエフェクトが表示されます。

Apple TVアプリ

アートワークの縦横比が変わりました。 横長のアートワークではなく縦長のアートワークが使用されるようになりました。

パススルーオーディオ

通常、アプリからのオーディオは、Apple TVまたはiPhoneで処理されてから出力されます。 パススルーオーディオを有効にすると、アプリの高音質のオーディオストリームがそのまま出力されるので、ユーザーの準備したハイエンドオーディオ機器を活用することができます。 この機能は、iOS26、iPadOS26、macOS26、visionOS26、watchOS26にも搭載されます。 またDolby Atmos 9.1.6 のサポートが追加されます。

コントロールセンター

iPhoneのように複数のページに分割されます。 プロファイル、コントロール、 Appleホーム、VPN の4つのページに分かれています。

スクリーンセーバー

設定画面で、どの空撮動画を表示するか非表示にするかを細かく選択できるようになりました。

アプリのログイン

各アプリのログイン情報は、ユーザーのApple IDに紐付けられます。 すべてのアプリが自動的にログインされます。
またApple TVを起動したときに、ユーザープロファイルの選択ができるようになりました。

Thread1.4をサポート

スマートホームデバイス用のメッシュネットワーク「Thread」通信機能のバージョン1.4に対応します。 従来は、各スマートホームプラットフォームが独自のメッシュネットワークを構築していましたが、Thread1.4では家庭内に1つのメッシュネットワークを構築し、すべてのスマートホームデバイスが接続します。 プラットフォームにかかわりなくすべてのスマートホームデバイスがコントロールできるようになり、各スマートホームデバイスが独自にインターネットに接続して情報を収集することができます。
ただしThreadに対応したMatterアクセサリを使うには、 HomePod(2023), HomePod mini(2020) , Apple TV 4K (第3世代) Wi-Fi + Ethernetモデル(2022) 、または他社製の Thread 対応ボーダールーターなど、Thread 通信機能を搭載したホームハブが必要です。

その他の新機能

プロファイル切り替えの改善、FaceTime と連絡先ポスターの機能強化などが搭載されます。 多言語対応のライブキャプション、ユーザープロフィールに紐付けられたスマート通話通知機能が追加されます。 任意の AirPlay スピーカーを Apple TV の固定スピーカーとして指定できます。 インド全土で撮影された新しい航空写真スクリーンセーバーも追加されます。

iOS26/iPadOS26/watchOS26/tvOS26関連ニュース

2025年6月:WWDCでのiOS26発表後の記事



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