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初期化(復元)・バージョンアップに失敗したとき リカバリ・モード(DFUモード)の使い方

リカバリ・モード(DFUモード)とは

iPod/iPad/iPhoneの復元(初期化)バージョンアップができない、または失敗したとき、 パスコードロックのパスワードを忘れたとき、 リセットをかけても不具合が治らないとき、 パブリック・ベータ版iOSから正式版iOSに戻したいとき、 その他iPod/iPad/iPhoneが不調になった時は、リカバリ・モードで修復できます。
DFUとは、Device Firmware Upgradeの略で、iOSが破壊されていても起動する、基本ファームウエアで動作しているモードです。 この状態になると、パソコンのiTunesから、デバイスのiOSを強制的に書き換えることができます。

リカバリ・モード(DFUモード)に投入する

PC iPod/iPad/iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続し、iTunesを起動します。 もしiTunesで、同期など何らかの処理が始まったら、それが終わるまでしばらく待ちます。 その後、デバイスとパソコンのiTunesを接続したまま、下に示す表のような強制リセットの操作をします。
操作方法は、モデルによって異なるので注意してください。
過去のバックアップを消したくないとき
PC デバイスの設定によっては、パソコンと接続するとiTunesとの同期が始まり、過去のバックアップが最新の情報で上書きされます。 過去のバックアップを上書きしたくないときは、 [CTRL]+[SHIFT] (Windows)/ [CMD]+[OPT] (Mac) キーを押しながらiPod/iPad/iPhoneをパソコンに接続します。 iTunesの「デバイス」欄にiPod/iPad/iPhoneが表示されるまで、このキーは押し続けてください。
または事前にiTunesで、メニューから[編集]-[環境設定]-[デバイス]画面を開き、図のように、常に「自動的に同期しない」よう指定しておくこともできます。
リカバリ・モード(DFUモード)に投入する手順
モデル 手順
2017年以降に発売された、Face ID(顔認証)搭載モデル、およびiPhone 8 / 8 Plus 以降のホームボタン搭載モデル 本体左のボリュームアップボタンを押して離し、つづいてボリュームダウンボタンを押して離し、最後に本体右上にあるスリープボタンを長押しします。 (iPadのボリュームボタンは本体右にあります)
2016年発売のiPhone 7 / 7 Plus 本体右上にあるスリープボタンと、本体左のボリュームダウンボタンを同時に約10秒以上長押しします。
2015年発売のiPhone 6s / 6s Plus 以前のモデル、およびホームボタンを搭載したiPad、iPod touch 本体上部または右上にあるスリープボタンと、本体正面下のホームボタンを同時に約10秒以上長押しします。

iPhone すると画面に最初は「電源オフ」のスライダーが現れます。 さらに上に示したボタンを押し続けると今度は画面が真っ暗になり、つづいてアップルロゴが表示され、リセットがかかります。 そのままさらにボタンを押し続けます。
PC PC するとiPod/iPad/iPhoneにはこのような「パソコンに接続してください」「iTunesに接続してください」画面が表示されます。
もし、iPod/iPad/iPhoneの画面にアップルロゴが表示されていなくても、または画面が真っ黒のままでも、この手順を正確に守るとiPod/iPad/iPhoneはリカバリ・モードに入り、内蔵の基本ファームウエアだけで動作しています。 うまくリカバリ・モードに入れられなかった場合は、上の手順を何度もトライしてください。
PC デバイスがリカバリ・モードに入ると、パソコンにはこのような画面が表示されます。 以下のいずれかのボタンをクリックします。
[アップデート/更新]
iOSのみを最新版で再インストール(バージョンアップ)します。 iPod/iPad/iPhoneに格納した音楽やアプリ、連絡先やメールなどの情報、パスコードロックや各種ID、その他設定情報は維持されます。
[復元]
工場出荷状態に初期化します。 iPod/iPad/iPhoneに格納したすべての情報が初期化されます。 初期化後、iTunesなどに保存したバックアップから、情報を元に戻すことは可能です。 パスコードロックの解除を目的に初期化するときは、こちらを選びます。
アクティベーションロックの解除
「アップデート/更新」「復元」いずれを選んだ場合も、デバイスのアクティベーションロックは解除されません。 デバイスを再設定するときには、最初のアクティベーション時(使用開始時)に入力したApple IDとそのパスワードが必要となります。 このため盗難されたiPod/iPad/iPhoneがリカバリ・モードで初期化されても、それを他人が使用することはできません。 これにより、盗難品の転売が不可能となっています。
iTunesが反応しない!?
リカバリ・モードに入れたいiPhoneを、過去に一度も接続したことのない(そのiPhoneのドライバーがインストールされていない)パソコンに接続したときは、上の操作を行ってもiTunesが反応しない場合があります。 まずはリカバリ・モードに入れない状態でパソコンに接続して、Windowsにドライバーがインストールされるのを待ってみてください。
また、企業や学校で使用しているパソコンなど、セキュリティ強化のためにUSB接続デバイスにアクセス制限がかけられているパソコンでは、iTunesが反応しない場合があります。
もし、iPod/iPad/iPhoneをパソコンに接続しても何も起こらないときは、下記のページを参照して下さい。
PC 「アップデート/更新」を選ぶとこのような画面になります。 さらに「更新」を選びます。
PC または「復元」を選ぶとこのような画面になります。 さらに「復元と更新」を選びます。
PC するとこのような画面になります。 デバイスの最新のiOSのダウンロードが始まります。 ダウンロードには10分~数10分ほどかかります。
すでにパソコンに最新のiOSが存在するときは、この処理はスキップされます。
PC 右上のダウンロードアイコンをクリックすると、ダウンロード状況がわかります。
注意: iOSのダウンロードに時間がかかる場合、その間にiPod/iPad/iPhoneが勝手に再起動してDFUモードが解除される場合があります。 またiOSのダウンロード中にiPod/iPad/iPhoneを操作してホーム画面などに戻ったりすると、DFUモードが解除されてしまいます。 この場合はダウンロード完了後、再度DFUモードに投入するところからやり直してください。
PC つづいてiPod/iPad/iPhoneのiOS更新、またはすべての初期化が始まります。 数分から10数分かかります。
「更新」を選んだとき
PC 「更新」を選んだときは、iTunesに図のようなメッセージが表示されることがあります。 これは「キャンセル」を選んで、無視して構いません。 するとiOSの更新が完了し、あとはいつものように使えます。
「復元」を選んだとき
PC 「復元」を選んだときは、iTunesは図のような「新しいiPod/iPad/iPhoneにようこそ」という画面になります。
全く新しいiPhoneとして 初期設定からやり直す 場合、または iCloud、または別のパソコン(iTunes)に保存されているバックアップから復元する 場合は「新しいiPhoneとして設定」を選びます。
このパソコン(iTunes)に保存されているバックアップから復元する 場合は「このバックアップから復元」を選びます。
それぞれの操作方法については、下記の各ページをご覧ください。