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NASAアポロ計画と有人宇宙開発関連のニュース

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Boeing Starliner、打ちあげられるもISSに届かず

2019/12/21

NASAとボーイング社は、12月20日06:36AM EST (11:36GMT)に、 次期有人宇宙船:CST-100 Starlinerを、無人でISS:国際宇宙ステーションに到達させる、orbital flight test (OFT)の打ち上げを行いました。 しかし予定されていたAtlas Vロケットから分離後の軌道投入噴射が行われず、管制官が手動で噴射コマンドを送ったもののコマンドも届かず、予定した軌道を外れてしまいました。 現在宇宙船は地球軌道上を周回しており、機器は正常に動作しています。 22日の日曜日にはホワイトサンズ空軍基地に着陸させて、原因を究明する見込みです。
今後もう一度無人のテストを行うのか、それとも有人飛行を実施するのかは現時点では未定です。 このOFTが成功したら、2020年の初めに、3名の宇宙飛行士を乗せて、ISSへの有人飛行:crewed flight test (CFT)が行われる予定でした。

Gillette、アポロ11号50周年記念の安全カミソリ発売

2019/11/27

Gillette(ジレット)社は、アポロ11号50周年を記念した安全カミソリ「Razor Maker Apollo」を発売しました。 NASAではGeminiプログラム以降、ミッションの長期化に伴い、宇宙飛行士に個人の好みの安全カミソリを準備してきましたが、アポロ10号までは実際に使用されることはありませんでした。 アポロ11号では、CMPのマイケル・コリンズが安全カミソリ「Gillette Techmatic razor」を使ってひげを剃っている様子がビデオに撮られています。 またこのとき使用された安全カミソリとシェービングクリーム「Old Spice」はスミソニアンに保管されています。 これを記念して、グリップに月面と飛行士の足跡、NASAロゴが立体的にデザインされた「Razor Maker Apollo」が発売されました。 販売は Gillette社オフィシャルサイト 限定で、価格はUSD62です。

香港ドラゴンモデルより、アポロ宇宙船のプラモデル再販

2019/11/23

香港ドラゴンモデルより、アポロ宇宙船のプラモデル2種が再販となります。 「1/48 アポロ11号 司令船コロンビア/機械船&月着陸船イーグル」は2019年12月発売予定で12,980円。 「1/72 アポロ・ソユーズ テストプロジェクト」は2020年01月発売予定で6,930円です。

Boeing Starliner、Pad Abort Testを成功

2019/11/05

ボーイング社は、11月4日7:15 a.m. MST にWhite Sands Missile Rangeで、自社で開発を進める次期有人宇宙船:CST-100 StarlinerのPad Abort Testを成功させました。 無人の1分半の飛行で、発射台でのミッション中止時の脱出シーケンスをテストしました。 Service moduleを連結したCrew moduleは、4台のlaunch abort engineで 4,300 ft (1,300 km)まで打ち上げられ、パラシュートを開いて無事着陸しました。
次は12月17日に、無人のorbital flight test (OFT)実施が予定されています。 これが予定通り完了したら、2020年の初めに、3名の宇宙飛行士を乗せて、ISSへの飛行:crewed flight test (CFT)が行われる予定です。

ソ連が有人月面着陸を成功させるTVドラマ:For All Mankind公開

2019/11/02

iPhoneで有名なアップル社は11月1日(日本時間11月2日)より、オリジナル番組を配信するビデオストリーミングサービス「AppleTV+(アップルティービープラス)」を開始し、 番組の一つとして「フォー・オール・マンカインド:For All Mankind(すべての人類のために)」を公開しました。
アポロ11号月着陸の1か月前に、ソビエト連邦がN-1ロケットで人類初の有人月面着陸(アレクセイ・レオノフ飛行士!!)を成功させていた、という設定のもと、 アメリカの苦悩と巻き返しを描く、SFフィクション&ヒューマンドラマです。 アポロ計画の史実やメカなどを良く再現しており、マニアもニヤリとさせる作り込み。 フィクションと史実をうまく織り交ぜた、“知っている人ほどより楽しめる”エンターテインメントに仕上がっています。
「AppleTV+」の利用料金はファミリーサブスクリプションで月額600円(USD4.99)。7日間の無料トライアル期間があります。 なお、2019年9月10日以降に、新しいiPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、またはMacを購入した人は、 Apple TV+を1年間無料で利用できます。(PDF:アップル) ただし新しいデバイスの初回設定から3か月以内に、Apple TVアプリケーションで利用開始手続きをする必要があります。
AppleTV+を楽しむ手順は、 Apple TVアプリの使い方 をご覧ください。

アレクセイ・レオノフ飛行士、逝去

2019/10/12

世界初の宇宙遊泳を達成した、旧ソビエトの宇宙飛行士アレクセイ・レオノフ氏が、 長期の闘病生活ののち、Burdenko軍病院にて10月11日に逝去しました。85歳でした。
レオノフ氏は1965年3月18日にVoskhod 2号で地球軌道に入り、人類初の宇宙遊泳を実現しましたが、 宇宙服が膨張して宇宙船に戻れなくなり、大惨事になるところでした。 窒素酔いも覚悟で宇宙服を急減圧することにより、無事地球に帰還しまた。 この時の様子は、映画「スペースウォーカー」で見られます。
また、レオノフ氏は1975年7月15日にSoyuz宇宙船に乗り込み、ディーク・スレイトンらの乗るCSM-111と 地球軌道上で歴史的なドッキング「Apollo-Soyuz Test Program」を果たしました。
1980年には、 ニール・アームストロング飛行士とともに、NHKのテレビ番組「人間は何を作ってきたか:交通博物館の世界」の「ロケット編」に出演し、 世界の航空宇宙博物館の紹介も行いました。

NASA、Gatewayプログラムのロゴを発表

2019/09/19

NASAは、2024年の有人月探査計画Artemisの一部に組み入れた、月軌道上に建設する国際宇宙ステーション:Gateway(Lunar Gateway)のロゴを発表しました。 先日発表されたArtemis計画のロゴに似たデザインと色使いとなっています。 GatewayにはOrion宇宙船と月着陸船それぞれがドッキングできるエアロックと居住施設を持っています。

AMT 1/200 アポロ11号 サターンV型ロケットプラモデル再販。

2019/09/02

ドラゴンにつづき、今度はAMTの 1/200 アポロ11号 サターンV型ロケット プラモデル(Amazon.co.jp) が再販されます。 「モデルは巨大なロケットの全容を仕上がり全長50cmを超えるビッグサイズで再現します。形状はもちろん、機体表面のディテールや各段に装備されるロケット噴射口の再現など、メカニカルな仕上がりです。3段式ロケットの各段の取付にはめ込みを採用。完成後の取り外しも可能です。さらに、月着陸船イーグルもセット。」 発売予定日は11月30日、予定価格は6,380円です。

1/72 アポロ11号 サターンV型ロケットプラモデル再販。

2019/08/04

アポロ11号の月面着陸50周年を迎え、いよいよ 1/72 アポロ11号 サターンV型ロケットプラモデル(Amazon.co.jp) が再販されます。 精密な完成品旅客機ダイキャストモデルで有名な、香港ドラゴンモデルの宇宙機シリーズで、 量産市販品ではおそらく世界最大、全高1.5mにもなるプラモデルです。最初の発売は2013年4月。 今回の発売予定日は9月30日、予定価格は19,980円です。 今後この他のスペースドラゴンウイングスも再販されるかも・・・

NASA、次期有人月着陸ミッション:Artemisの新ロゴ発表

2019/07/20

アポロ11号の月面着陸からちょうど50周年を迎える7月20日(発表は19日)、 NASAは2024年に月の南極に人類を送り込む有人月着陸ミッション:"Artemis" プログラムの新しいロゴを発表しました。 デザインは アポロ計画のロゴ にインスピレーションを得たものとなっており、中央に大きく象られた“A”のデザインはアポロ計画のそれとそっくりです。 そして地球を表す青い弧、ロケットの軌跡を示す赤い曲線、月(とその次の目標である火星)を示す銀色の球形がデザインされています。

NASMでアームストロング飛行士の宇宙服、展示再開。

2019/07/17

スミソニアン航空宇宙博物館(NASM)で7月16日、アポロ11号の船長:ニール・アームストロング飛行士が使用した宇宙服:A7L PGA(Pressure Garment Assembly)の展示が再開されました。 展示開始当日は、米国副大統領の Mike Pence氏、NASA長官の Jim Bridenstine氏、NASM館長Ellen Stofan氏が、 アームストロング船長の息子、Rick Armstrong氏を迎えてオープニングセレモニーを行いました。
またこれと併せてNASMは、3Dプリンターでも印刷可能な、この宇宙服の 3Dモデル、3Dビュワー も公開しました。
この宇宙服は、1976年から2006年まで30年間もNASMの"Apollo to the Moon"展示コーナーに展示されていましたが、 劣化が激しいため、その後13年間は展示が中止され、研究と修復に充てられていました。まずはX線、CTスキャン、紫外線写真などで状況の詳細な調査が実施され、 つづいて2015年にKickstarterのクラウドファンディングで修復費用を募集し、できるだけアームストロング飛行士の月面での活動の痕跡を残すように、注意深く修復が行われました。
新たな展示ケースは、劣化を防ぐため、空調、照明、湿度が制御され、宇宙服の中にまで換気を施すことによって、 宇宙服に含まれるゴムから出るガスを取り除きます。
現在はNASMの改装工事に伴い、この宇宙服も2階の仮展示エリアにライトフライヤー号とともに展示されています。 これは将来、2022年に完成する予定の新しいアポロ計画関連展示コーナー "Destination Moon"の一部となる予定です。

NASA、2回目のOrion宇宙船打ち上げ中断テストを実施。

2019/07/03

NASAの次期有人宇宙船:オリオン宇宙船の非常脱出ロケット(Launch Abort System : LAS)の2回目の打ち上げテストであるAscent Abort-2(AA-2)テストが、 現地時間7月2日7:00 a.m. EDT (1100 GMT)、フロリダの Cape Canaveral Air Force StationにあるComplex 46で実施されました。 これは2010/05/06に実施されたPad Abort 1に続くもので、前回は発射台に固定されたロケットからの脱出を想定したものですが、 今回は飛行中のロケットからの脱出を想定したものです。
大陸間弾道弾(ICBM)のPeacekeeperを改造したブースターに、Orionサービスモジュールに使用されるものと同じseparation ringを取り付け、 その上にNASAが製造した Orion crew module の boilerplate(モックアップ)を載せ、ここに LASが取り付けられました。 またブースターの上昇速度を落とすために100,000 lb(45,000 kg)のバラストが搭載されました。
打ち上げから50秒後、高度約31,000ft(9,400m)に達したところでテストシーケンスが開始され、 カプセルはブースターから切り離されて、15秒で約10,000ft(3,000m)上昇しました。 このときカプセルには7Gの加速度がかかりました。
そしてLASのコントロールモーターが噴射して姿勢を変更し、カプセルからLASが切り離されました。 また、カプセルの降下中、テレメトリーデータを記録したレコーダーが切り離され、回収されました。
今回はカプセルの着水はテストの範囲外なので、パラシュートは取り付けられておらず、カプセルは大西洋に激突してバラバラになりました。
アポロ計画でも同様なテストが行われましたが、アポロのLESとの大きな違いは、LASには姿勢制御機能があることです。 LESは単にカプセルの底を進行方向に向けるよう回転させるだけでしたが、LASは速度を安定させ、希望の方向に飛行させることができます。

JSCの管制室、復元工事完了。アポロ計画当時の姿に完全復元。

2019/06/29

ヒューストンにある、 ジョンソンスペースセンター(JSC) 内の、アポロ計画で使用された管制室:Historic Mission Control Center(MCC) (Mission Operations Control Room-2 (MOCR-2) または Flight Control Room-2(FCR-2)) の復元工事が完了しました。
これは2015年6月に構想され、2017年7月にクラウドファンディングがスタートしたプロジェクトです。 一旦コンソールはすべて撤去され、Kansas Cosmosphere でレストアが実施され、 2018年11月に最初のリストアされたコンソールがJSCに戻ってきました。 絨毯や壁紙もすっかりはがされ、リフォームされました。
全てのコンソールのCRTは液晶ディスプレイに置換されて、当時のデータを映し出します。 コンソールのボタンも点灯します。当時のオーディオループも再生されます。 部屋の正面にあるモニタにも、アポロ11号着陸時の各種データが表示されます。 そして各コンソールには、当時を彷彿とさせる資料やヘッドセット、そして鉛筆、灰皿やコーヒーカップまで並べられています。
6月28日の朝に、完成を祝う式典とリボンカットが行われました。 一般のビジターがトラムツアーでここを見学できるようになるのは、7月1日からです。

ドキュメンタリー"Apollo 11"の完全版、国内の劇場で公開。

2019/06/28

5月14日に Blu-ray も発売となった、Todd Douglas Millerによる、上映時間93分のドキュメンタリー"Apollo 11" が邦題「アポロ11 完全版」として、7月19日から国内の劇場でも公開されることになりました。
本作品は6/17に、短縮版「アポロ11:ファースト・ステップ版」が、 7月から9月にかけて、国内の科学館・博物館で限定公開されることが発表されたばかりです。
これは、1969年7月のアポロ11号のミッションの、新たに発見された65mmの大判映像と、11,000時間を超える、カタログに登録されていないオーディオ録音をもとに作成されたものです。 とにかく画質が美しい。全てが「本物」であることの迫力。こんな映像が残っていたという感動。SF映画のようなストーリー性。おすすめの1本です。

ついに名作“FROM THE EARTH”がHDデジタルリマスター化され、Blu-ray発売。

2019/06/26

1998年にエミー賞を獲得した、 米HBOテレビスタジオ の名作ドラマ“From the Earth to the Moon”(邦題:人類、月に立つ)が HDデジタルリマスター化されて蘇ります。 単に高解像度化されただけではなく、視覚効果は新たなCGに置き換えられます。 7月15日には米HBOのオンデマンドチャンネルで視聴可能となり、20日にはHBO2チャンネルで8:45AM(ET/PT)から全12話が放送されます。
そして7月16日には Blu-rayディスク が発売されます。 最新のDolby ATMOSオーディオに対応し、 舞台裏の「以前のCG効果の更新と入れ替えのための意思決定プロセスと作業」を見ることができる映像特典「Inside the Remastering」が付いています。
NASAアポロ計画の裏で宇宙飛行士やスタッフが繰り広げた、感動のドラマを映像化。 スプートニクショックからアポロ17号と将来の月開発の夢まで、 NASAの全面協力により、現存する本物の機材を使用し、当時のスタッフや飛行士をオブザーバに迎え、 さらに最新のCGや特撮も駆使してアポロ計画の全貌をリアルに再現しているドラマです。

ドキュメンタリー"Apollo 11"の短縮版、国内の博物館で限定公開。

2019/06/17

5月14日に Blu-ray も発売となった、Todd Douglas Millerによる、上映時間93分のドキュメンタリー"Apollo 11" の短縮版「アポロ11:ファースト・ステップ版(APOLLO 11 FIRST STEP EDITION)」が、 7月から9月にかけて、国内の科学館・博物館で限定公開されることになりました。
公開される科学館・博物館は、鹿児島市立科学館、厚木市子ども科学館、明石市立天文科学館、文化パルク城陽、浜岡原子力館、あすたむらんど徳島、佐賀県立宇宙科学館 ゆめぎんが、サイエンスヒルズこまつ、さいたま市宇宙劇場、広島市こども文化科学館 の10館で、上映日時はそれぞれ異なり、 オフィシャルサイト で確認できます。
これは、1969年7月のアポロ11号のミッションの、新たに発見された65mmの大判映像と、11,000時間を超える、カタログに登録されていないオーディオ録音をもとに作成されたものです。 とにかく画質が美しい。全てが「本物」であることの迫力。こんな映像が残っていたという感動。SF映画のようなストーリー性。おすすめの1本です。
ドキュメンタリー映画『アポロ 11:ファースト・ステップ版』予告
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アポロ11号カプセルの展示ツアー、1箇所訪問先を追加

2019/06/15

スミソニアン航空宇宙博物館が主催している、アポロ11号50周年を記念した、アポロ11号の司令船コロンビア号(CSM-107)の米国内展示ツアー"Destination Moon"に、 新しい訪問先が追加されました。 現在展示中の The Museum of Flight(Seattle) につづいて、 2019年9月28日 - 2020年2月17日の期間は、 Cincinnati Museum Center(Ohio) に展示されることになりました。
これは現在スミソニアン航空宇宙博物館で進行中の、改修工事のスケジュール変更に伴う措置です。

ゼロハリバートン社より、アポロ11号50周年を記念したケースを発売

2019/06/11

アポロ計画で、月面で採取した岩石を、月面の真空の環境を維持したまま地球に運んだ、 Apollo Lunar Sample Return Containers (ALSRC)。 これを開発したゼロハリバートン社より、アポロ11号50周年を記念したケース: Apollo 11 50th Anniversary Limited Edition Technical Casesが発売されました。 バラエティは Small ( $525 : 30.5 x 24 x 14 cm : 1.6 kg ) と Medium ( $595 : 46 x 33 x 16.5 cm : 2.4 kg) の2種類でいずれも50個限定。 Mediumは、オリジナルのALSRC ( 48 x 27 x 20 cm ) とほぼ同じ大きさです。 NASAのアポロ11号50周年記念ロゴが刻印されており、刺繍入り野球帽とダストバッグがついています。 ゼロハリバートン社のオフィシャルサイト で購入可能です。

LEGOより、NASA アポロ11号 月着陸船発売

2019/05/31

LEGO Creator Expertより、アポロ11号50周年を記念して「NASA アポロ11号 月着陸船 10266」が発売されます。 月面をかたどったベースと、2人の宇宙飛行のフィギュア付き。 操縦室の中まで作りこまれており、上昇段と下降段が分離可能です。 パーツ数は1,087個、16歳以上推奨で、完成サイズは約 20cm x 22cm x 20cm となります。
レゴは2017年6月にも NASA アポロ計画 サターンV 21309 を製品化しています。
レゴ NASA アポロ11号 月着陸船 10266は、レゴショップとオンラインストア限定で、 USD99.99(約1万9百円)で2019年6月1日発売です。

新作ドキュメンタリー映画“Armstrong”7月12日公開。声をハリソン・フォードが。

2019/05/26

アポロ11号50周年記念を前に、続々と書籍やビデオの公開・発売が相次いでいますが、 今度はハリソン・フォードがアームストロングの声をあてる、上映時間100分の新作ドキュメンタリー映画“Armstrong”が7月12日に公開となります。 監督はDavid Fairhead、NASAのアーカイブと未公開のホームビデオ、スチル写真で、ニール・アームストロングの人生を辿ります。 Fairhead監督は、 Mission Control: The Unsung Heroes of Apollo に引き続き2本目のアポロ計画関連のドキュメンタリー制作となります。
Armstrong | Trailer (Gravitas Ventures)
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オメガ社、新しいアポロ11号50周年記念スピードマスター発売

2019/05/19

オメガ社は、アポロ11号50周年を記念して、3月に発表した18金ゴールドモデルに引き続き、ステンレス製の限定スピードマスターを発表しました。 このモデルは6,969個の限定生産で、価格は$9,650(約106万円)。 9時の位置には、オルドリン飛行士がLMを降りる姿がレーザー刻印されています。 そして裏側には、シリアル番号と、月面に記されたブーツの足跡がデザインされています。 こちらもゴールドモデル同様7月に発売されます。

NASA、新しい月面着陸ミッションを“Artemis”プログラムと命名

2019/05/15

NASAは、3/26に米国副大統領のMike Pence氏により発表された、2024年に月の南極に人類を送り込む新しい月面着陸ミッションを"Artemis" プログラムと命名しました。 5月13日にNASA長官Jim Bridenstineが発表したもので、 アルテミスはギリシャ神話で太陽神アポロの双子の兄弟で、月の女神を意味します。 またアルテミスはオリオンとともに狩りの女神でもあります。 トランプ大統領は、このミッション達成のため、16億ドルの追加資金を含む、2020年の予算要求見直しを行いました。
なお、これに伴い、当初予定されていた月軌道上の宇宙ステーション“multi-module Gateway”の建設計画は縮小され、 月面着陸に必要な機能のみを先行して準備する予定です。この宇宙ステーションの本格的な運用は2028年以降となる見込みです。
もともとNASAではアルテミスの名前を、太陽と月の相互作用を研究する、2機から成る月探査機の名前として使用していましたが、THEMISと名を変えて運用されました。

書籍「月へ―人類史上最大の冒険」予約開始。

2019/05/05

書籍「月へ―人類史上最大の冒険」の予約が開始されました。これは 洋書Missions to the Moonの翻訳です。 当ApolloManiacsも主に専門用語の確認、資料の裏付けなど、技術的な面からの、専門校閲を通して出版に協力させていただきました。 ジュール・ベルヌからフォン・ブラウンまで、V2ミサイルからOrion宇宙船まで、アポロ計画を中心とした宇宙開発の歴史を、裏話的なマニアックな話題も交え、他では見られないような歴史的「史料」、豊富な写真や図版ととともに楽しめる本です。 さらに iPhone, iPad, Android機で使える AR(拡張現実)アプリ と連動して、ロケットや着陸船の3D立体モデルを眺めたり、本に登場する資料や音声、ビデオなどを再生して楽しむこともできます。
「50年前の7月、人類は初めて月面に着陸した。アポロ1号から17号までの豊富な図版や月探査の軌跡と、その後現在に至るまでの人類の宇宙開発の歴史を、豊富な図版や貴重な一次史料とともに解説した、オールカラーの豪華なガイドブック。 無料の専用アプリ:月へ――人類史上最大の冒険 を使って、臨場感あふれる動画や音声、3D立体模型を体験できる。」

アームストロングの伝記映画 FIRSTMAN 早くも7月にBD/DVD発売。

2019/04/21

先日劇場公開された、アポロ11号の船長を務めたニール・アームストロング(Neil A. Armstrong)飛行士の伝記映画:ファーストマンのBlu-ray/DVDが早くも7月3日に発売されます。 4K映像を格納した Ultra HDとのセット 、特典映像ディスクが付いた Amazon.co.jp限定版 などもあります。

スミソニアン航空宇宙博物館でアポロ11号50周年を祝う展示が開始

2019/03/31

ワシントンD.C.にあるスミソニアン航空宇宙博物館で、3月25日より、アポロ11号50周年を祝う展示が開始されました。 1階のSpace Race galleryの向かいの一角にちょっとした展示ケースが設置され “50 Years from Tranquility Base: Humanity's First Visit to Another World”というタイトルで、 アームストロング船長のオメガ・スピードマスターをはじめとした身の回りの小物をメインに、 7年間の改装のために閉鎖された“Apollo to the Moon”コーナーに展示されていたものを含めて展示されています。

副大統領、5年以内に米国飛行士を月の南極へ

2019/03/27

3/26にアラバマ州ハンツビルにあるU.S. Space & Rocket Centerで開かれた National Space Councilの5回目の会合で、 米国副大統領のMike Pence氏は、現状の主に政治(予算)的な理由でSLSの開発が遅延している点を懸念し、 また、現在は新たな宇宙競争にさらされていて、さらには(過去の栄光による)「自己満足」も敵に回している、とし、 米国は21世紀で初めて「人類を月に戻した」国家になる、と宣言しました。 月の南極は大きな科学的、経済的、そして戦略的価値を持つ場所であり、SLS計画を加速し、5年以内にここに到達すると語りました。
この演説を受けてNASA長官のJim Bridenstine氏は、その要求には十分答えられるとし、 私たちはSLSの最初の打ち上げを2020年に実施し、実際に月の周りにOrion宇宙船を飛ばすことができると確信しています。 と答えました。

ケネディ宇宙センター、アポロ11号50周年に向け改装中

2019/03/27

ケネディ宇宙センターのビジターコンプレックス(KSCVC)は、現在アポロ11号50周年に向け、 Apollo/Saturn V Center(アポロ・サターン5センター)の展示を一部更新しています。 この活動の中で、3/25にApollo/Saturn V Centerの天井からつるして展示していた、現存する4機の「本物」のうちの一つの月着陸船:LM-9を約20年ぶりに地上におろしました。 宇宙の情報サイト:collectspaceはこの様子をYouTubeで公開しました。
また、これに伴い、現存する唯一の、飛行可能な装備を搭載した、未使用のアポロ宇宙船である「CSM-119」も場所を移動されています。 また、Fisher Space Pen と フライトプランの巨大な模型が展示に加わっています。 Lunar Theaterの入り口も改装される見込みです。
すべての改装が完了するのは、アポロ11号50周年の2日前となる、2019年7月14日の予定です。
Lunar module makes landing at Apollo/Saturn V Center
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アポロ11号のプレスキットを大量に公開する apollopresskits.com が登場

2019/03/15

40種を超える高解像度の、NASAをはじめ当時のアポロ関連政府、関係企業、開発会社がリリースしたプレスキット類を無料で公開するサイト、 apollopresskits.comが登場しました。 これは David Meerman Scott氏が当時自らコレクションしたもので、コレクター、学者、グラフィックデザインおよびビンテージ写真愛好家、ならびにPRの専門家とシェアするために公開を決めたものです。 NASA自身のプレスキットや、有名な“Apollo Spacecraft News Reference”をはじめ、アポロ11号とその周辺に関するあらゆる資料やパンフレットの類を楽しむことができます。

オメガ社、アポロ11号50周年記念スピードマスター発売

2019/03/14

オメガ社は、アポロ11号50周年を記念して、18金ゴールドのスピードマスターを7月に発売します。 これは月着陸が実現した数か月後に、オメガ社がアポロ11号の飛行士らを招いてヒューストンで開いた"Astronaut Appreciation Dinner"において関係者にプレゼントおよび市販された特別なスピードマスター(BA145.022)を復刻したものです。 今回のモデルはサファイアクリスタルガラスの“裏スケ”デザインで、ムーブメントはキャリバー3861、 そして“1969 - 2019 Apollo 11 - 50th Anniversary The First Watch Worn On The Moon.”の文字が刻まれています。 生産数はオリジナルと同じく1,014個、価格は 32,000 CFH(スイス・フラン)=約356万円で、7月に発売される予定です。

SpaceX社、Crew Dragon最初の打ち上げに成功。

2019/03/03

SpaceX社は、予定通り民間初の有人宇宙船「Crew Dragon」の、最初の無人によるテスト飛行を実施しました。 打ち上げは3月2日 2:49 a.m. EST、ケネディ宇宙センターのLaunch Complex 39A (LC-39A) から。 使用された宇宙船の名称は「Demo-1 (DM-1)」、ミッション名は「CREW DEMO-1」、ブースターは「Falcon 9」。 今回のミッションは従来のDragon輸送船同様、打ち上げのあと3月3日6:00 a.m. ESTごろに国際宇宙ステーション(ISS)と自動ドッキングし、約200kgのサプライ用品をISSに届けます。 この他にダミーの重り(mass simulators)と、映画「エイリアン」の主人公から名前を取った「リプリー(Ripley)」こと、各種センサーを搭載した人形(anthropomorphic test device (ATD))を搭載しています。 そして5日間ISSにとどまり、3月8日2:30 a.m. ESTごろにISSから自動で切り離され、8:45 a.m. ESTごろに大西洋に着水する予定です。
ミッション完了後は同じDM-1を使って、飛行中のミッション中断テストが行われた後、2019年6月以降に宇宙船DM-2で2名のNASA宇宙飛行士 Bob Behnken と Doug Hurley が ISSを訪れる予定です。
Crew Demo-1 Mission
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「月着陸船開発物語」発売

2019/02/24

グラマン社のLM開発主任:トム・ケリー著の 洋書Moon Lander: How We Developed the Apollo Lunar Moduleの翻訳が発売されました。 価格は2,700円ですが、Amazonでは2月末に在庫が売り切れ、中古品が5,000円を超えるプレミア価格に。 「“月着陸船の父”と呼ばれ、最盛期3,000人余の開発チームを率いたグラマン社の若きチーフエンジニアが完成までの全工程を詳細に書き記したメモワール。」

ドキュメンタリー"Apollo 11"、サンダンスフィルムフェスティバルでプレミア公開。

2019/01/27

Todd Douglas Millerによる、上映時間93分のドキュメンタリー"Apollo 11"が、サンダンスフィルムフェスティバルで1月24日にプレミア公開されました。 これは、1969年7月のアポロ11号のミッションの、新たに発見された65mmの大判映像と、11,000時間を超える、カタログに登録されていないオーディオ録音をもとに作成されたものです。 本作品は、米国で今春後半(まもなく)劇場公開予定で、5月には美術館や科学センターの大型スクリーンで上映され、続いてCNNにてドキュメンタリー版が放映される予定です。
Apollo 11 - Official Trailer
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米国造幣局、アポロ11号50周年記念コインを発行

2019/01/27

米国造幣局は、1月24日12:00EST(17:00GMT)に、アポロ11号50周年記念コインを発行しました。 表には飛行士のヘルメットに写り込む月面のイラスト、裏には有名なオルドリンの足跡がデザインされています。 $5金貨、$1銀貨、$0.5合金などがあり、それぞれ限定枚数の発行となります。 米国造幣局のサイトから購入可能です。

アームストロングの伝記映画 国内公開は2/8より、原作の文庫版も発売。

2019/01/19

昨年米国で上映された、アポロ11号の船長を務めたニール・アームストロング(Neil A. Armstrong)飛行士の伝記映画:ファーストマンは、国内では2/8よりロードショウが開始されます。 また2007年に新書版が発売された原作" ファーストマン"も、2019年1月22日に廉価な文庫版が発売されます。 またUS版のBlu-ray, DVDは1/22に発売開始となります。 NASAのテストパイロットとしてX-15の操縦、ジェミニ8号の危機的状況を救った体験、そしてアポロ11号で人類初の月着陸を果たすまで、アームストロング氏の人生が描かれます。

スミソニアン航空宇宙博物館のアポロ関連展示、12/03に閉鎖

2018/12/03

スミソニアン航空宇宙博物館オープン当初から40年間つづいたアポロ関連展示「Apollo to the Moon」が、12/03に閉鎖されました。 これは7年間をかけて実施される博物館の改修工事に伴うもので、200点を超える展示物は、 一旦博物館の別館「Steven F. Udvar-Hazy Center」の倉庫に保管されます。 また、アポロ以外の展示ホールも2019年1月には閉鎖されます。 ただ、月着陸船 LM-2 はエントランスホールに展示され続け、またアポロ11号50周年となる2019年には 特別展示「Destination Moon」としていくつかのものが展示される予定です。 そして今から4年後の2022年には、「Apollo to the Moon」より大規模な常設展示の「Destination Moon」が完成する予定です。

アポロ11号カプセルの展示ツアー、最終レグ、ピッツバーグへ

2018/09/30

かねての予定通り、アポロ11号50周年を記念した、コロンビア号(CSM-107)の展示ツアー"Destination Moon"は、 最終レグの展示場所となる Senator John Heinz History Center (Pennsylvania)で開催スタートしました。 ここでは2018年9月29日から2019年2月18日まで展示されます。
その後最終目的地となる スミソニアン航空宇宙博物館 で2019年3月16日から9月2日まで展示され、 その後は同じくスミソニアンの新たな展示スペース"Apollo"(2017年5月20日オープン予定)にCM-007Aの代わりに収納され、 2020年には常設展示として"Destination Moon"が完成します。
展示内容についてはオフィシャルサイトで概要を知ることができます。 イベントでは司令船の他に、司令船のハッチ、F-1エンジンのインジェクタプレート、月の石を持ち帰るためのコンテナ、オルドリン飛行士のバイザーとグローブ、 マイケルコリンズ飛行士のオメガ・スピードマスター、星図、サバイバルキットなど、20を超えるアポロ11号関連の展示物を見ることができます。

NASA、民間宇宙船のために新たに9人の宇宙飛行士を選出

2018/08/05

NASAは、いよいよ2019年からテスト飛行が始まる2種類の民間宇宙船:ボーイング社の CST-100 Starliner、SpaceX社の Crew Dragon の乗組員として9人の宇宙飛行士を選出しました。 StarlinerのテストフライトパイロットはEric Boe、Christopher FergusonとNicole Aunapu Mannの3名。 そしてCrew DragonのテストフライトパイロットはRobert BehnkenとDouglas Hurleyの2名。Nicole Aunapu Mann以外の4名はいずれもスペースシャトルの飛行経験があります。 そして無事テストフライトが完了したら、今度はISSへの要員輸送ミッションが開始されます。 NASAはそれぞれの会社と少なくとも6回のミッション実施を計画しており、それぞれのミッションでは4名以上の飛行士がISSに向かうことになります。 Starlinerの最初のミッションのパイロットはJosh CassadaとSunita Williamsの2名。 Crew Dragonの最初のミッションのパイロットはVictor GloverとMichael Hopkinsの2名。 今後も追加メンバーが決定されていく見込みです。

アポロ計画のオーディオアーカイブより、アポロ11号の"Loop"会話1,900時間分公開

2018/07/26

今年の年頭、1月5日にその一部が公開されたNASAに眠るアポロ計画のオーディオアーカイブのうち、アポロ11号ミッションの"Loop"と呼ばれる通信回線の、 管制官と地上スタッフの会話1,900時間分が復元され、WebサイトApollo 11 audio archiveで公開されました。 宇宙飛行士と管制官との間の会話は50年前にミッション実行に沿ってリアルタイムで公開されましたが、その他地上スタッフとの会話についてはすでに再生可能な機器も残っておらず、長らく非公開でした。
これは、NASAがアポロ計画の各ミッションごとに記録した、飛行士、ミッションコントール、バックルームの会話をデジタル化したもので、 オリジナルの記録は、14時間の長さの30トラックのテープ約200本に記録された、35人を超える人々の会話です。 このテープを再生するために残されていた唯一の方法は、1960年代に開発された、SoundScriberと呼ばれる装置です。 この装置は同時に1トラックしか再生することができず、30トラックのヘッドを手動で切り替えて再生するもので、 これを使うとApollo 11号の全アーカイブをデジタル化するのに170年以上かかる計算です。 そこで今回デジタル化を担当した Center for Robust Speech Systems (CRSS) は、 同時に30トラックを再生できる装置と、当時のミッションコントロールで使われていた用語や言い回しを学習し、音声データから誰が何を話しているかを解析して文字データに起こすソフトウェアを開発し、2012年から5年かけて今回の公開にこぎつけました。

アームストロング飛行士の伝記映画:FIRST MANのトレイラー公開

2018/06/10

Universal Picturesが制作中の、アポロ11号の船長を務めたニール・アームストロング(Neil A. Armstrong)飛行士の伝記映画:FIRST MANのトレイラーが、6/8にYouTubeで公開されました。 これは2005年に北米で、また2007年に国内で発売されたJames R. Hansen著の伝記" First Man: The Life of Neil A. Armstrong"を映画化するもので、 NASAのテストパイロットとしてX-15の操縦、ジェミニ8号の危機的状況を救った体験、そしてアポロ11号で人類初の月着陸を果たすまで、アームストロング氏の人生が描かれます。
映画:FIRST MANは、2018年10月12日より北米で公開開始予定です。
First Man - Official Trailer (HD)
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NASA、アポロ計画50周年記念ロゴ発表

2018/06/01

NASAは、2018年10月~2022年12月にかけて、アポロ有人飛行 (Apollo 7号 - 17号) 50周年を迎えるにあたり、記念ロゴを発表しました。 これはNational Symphony OrchestraによるNASA60周年イベント“NSO Pops: Space, the Next Frontier,” の一環として、アーティスト Matthew Skeins によって作られたものです。 このためロゴには月に加えて、NASAの次の50年の大きなターゲットとなる火星もあしらわれています。

アポロ12号LMP アル・ビーン逝去

2018/05/26

宇宙飛行士としてアポロ12号のLMP(月着陸船パイロット)を務め、のちにアポロ計画の各シーンを描く画家となったアル(アラン)・ビーン(Alan L. Bean)氏が逝去しました。 享年86歳でした。 2週間前にFort Wayneへの旅行中に倒れ、Houston Methodist Hospitalにて入院中でした。

1/72,1/48 アポロ11号プラモデル再販!4月30日より

2018/04/02

一時期“スペースドラゴンウイングス”のブランド名で大量の宇宙機モデルを発売した香港ドラゴンモデルは、 アポロ11号月着陸50周年が近づく今、1/72,1/48スケールのアポロ11号プラモデルをいくつか再販することになりました。 いずれも価格は約6,000円、発売は4月末以降の予定です。
今後も50周年記念でいろいろなアポロ11号関連商品の発売が期待されます。

SLSの発射台にクルーアクセスアーム取り付け!

2018/02/28

NASAの次期有人宇宙船:オリオンのためにKSCで建造が進んでいるSLS(Space Launch System)の発射台(ML:mobile launcher)の地上83.5メートルの高さに、クルーアクセスアーム(CAA)が取り付けられました。 外観はアポロ計画で使用されていたものにも似ており、主要なアクセスアーム20本のうち17本の取り付けが済んだMLが、完成に近づいたことを感じさせます。 ホワイトルームの下には、サービスモジュールの点検に使用されるデッキも設けられています。 今後すべての地上システムが完成したら、アポロ計画時代から使用されているクローラー・トランスポーターに載せられて、39B発射台まで移動してチェックが行われる予定です。 なお、最初のSLSの打ち上げは、EM-1(Exploration Mission-1)として2020年に無人のオリオン宇宙船を月周回させる予定です。
NASA's Mobile Launcher from a Bird's Eye View
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ASTPのCM、より見やすい展示に

2018/02/22

ロスアンゼルスのカリフォルニアサイエンスセンターに展示されている、Apollo-Soyuz Test Project (ASTP)プロジェクトで使用されたCSM-111を囲っていたケースが、より見やすいものに交換されました。 従来はプラスチック(プレキシグラス)のケースでしたが、今回はガラスとなっています。 また、天井部分には鏡が設置されており、ソユーズ宇宙船とドッキングした、ドッキングトンネルをのぞき込むことも可能です。 CSM-111はもともとKSCのApollo/Saturn V Centerに展示されていましたが、2005にカリフォルニアサイエンスセンターに移設されました。

ドキュメンタリー"First to the Moon"制作決定

2018/01/22

先日の"When We Were Apollo"に続き、今度は初めて人類が地球軌道を離れ、月周回軌道に到達したアポロ8号のドキュメンタリーが制作決定となりました。 1968年の打ち上げからちょうど50年を記念しての制作です。 Frank Borman, Jim Lovell and Bill Andersの3人の宇宙飛行士へのインタビュー、膨大な記録映像、アマチュアの撮影したビデオ、その他から構成されます。 Kickstarterでは制作費用捻出のためのクラウドファンディングが開始されています。 リワードは$10ドルのエンドロールに名前を入れる権利から、DVD、Blu-Ray、ミッションパッチのレプリカ、Tシャツ、ポスターなどなど、$1万まであります。 期限は2018年2月16日まで残り24日、まだ達成率は19%です。

ジョン・ヤング飛行士、逝去

2018/01/07

Apollo 16号の船長、スペースシャトルの初飛行、ジェミニ宇宙船の初飛行等をつとめたジョン・ヤング(John W. Young)氏が1/6に肺炎で逝去しました。87歳でした。

アポロ計画のオーディオアーカイブ「Explore Apollo」公開

2018/01/07

テキサス大学の科学者たちは、NASAに眠るアポロ計画のオーディオアーカイブをデジタルデータ化し、WebサイトExplore Apolloで公開しました。 現在はApollo 11号の会話の解析結果の一部サンプルを聞くことができます。 最終的にはApollo 11号の全会話、そしてApollo 13号、Apollo 1号、Gemini 8号の会話の大部分が聞けるようになる見込みです。
これは、NASAがアポロ計画の各ミッションごとに記録した、飛行士、ミッションコントール、バックルームの会話をデジタル化したもので、 オリジナルの記録は、14時間の長さの30トラックのテープ約200本に記録された、35人を超える人々の会話です。 このテープを再生するために残されていた唯一の方法は、1960年代に開発された、SoundScriberと呼ばれる装置です。 この装置は同時に1トラックしか再生することができず、30トラックのヘッドを手動で切り替えて再生するもので、 これを使うとApollo 11号の全アーカイブをデジタル化するのに170年以上かかる計算です。 そこで今回デジタル化を担当した Center for Robust Speech Systems (CRSS) は、 同時に30トラックを再生できる装置と、当時のミッションコントロールで使われていた用語や言い回しを学習し、音声データから誰が何を話しているかを解析して文字データに起こすソフトウェアを開発し、2012年から5年かけて今回の公開にこぎつけました。

ドキュメンタリー"When We Were Apollo"制作決定

2017/12/24

1960年代、アポロ計画に携わったアメリカ人は40万人、企業・大学・政府機関は2万と言われています。 この多くの人々から当時の思い出を募り、作成されるのがドキュメンタリー"When We Were Apollo"です。 クラウドファンディングサイトKickstarter での資金調達に成功し、このほど制作が決定しました。 資金調達は12月28日まで、リファウンドは金額により幅広く、ただの応援から、Tシャツ、先行リリースDVD/Blu-Ray/ダウンロード、豪華解説本、クレジットに副プロデューサーとして名前を載せてもらえる権利まで、いろいろ準備されています。 先行リリースは2019年2月に予定されています。

ハリソン・シュミット、アポロ17号の日記を公開開始

2017/12/11

アポロ17号で船長ジーン・サーナンとともに月面を歩いた最後の人類のひとり、地質学者のジャック(ハリソン)・シュミット(Harrison H. Schmitt:LMP)氏は 彼のオフィシャルサイト:America’s Uncommon Senseで、 45年前のアポロ17号の日記を公開開始しました。 現在は目次、プロローグ、そして全17章のうちの2章のみ公開されています。

アポロ11号カプセルの展示ツアー、10月14日にヒューストンでスタート

2017/10/14

かねての予定通り、アポロ11号の司令船、コロンビア号(CSM-107)が6か月間の改修を終え、 本日2017/10/14より、Space Center Houstonのイベント"Destination Moon"で展示が始まりました。 展示内容についてはオフィシャルサイトで概要を知ることができます。 イベントでは司令船の他に、司令船のハッチ、F-1エンジンのインジェクタプレート、月の石を持ち帰るためのコンテナ、オルドリン飛行士のバイザーとグローブ、 マイケルコリンズ飛行士のオメガ・スピードマスター、星図、サバイバルキットなど、20を超えるアポロ11号関連の展示物を見ることができます。 さらに司令船の3Dスキャンデータを使った3-D インタラクティブツアー、ビデオ、各種資料を通して、アポロ11号のミッションについて深く知ることができます。 スペースセンターヒューストンの中央ホール全体を使った展示になっています。
この展示ツアー"Destination Moon"は、 Space Center Houstonで2018年3月18日まで展示され、 つづいて2018年4月14日から9月3日までは Saint Louis Science Center (Missouri)、 2018年9月29日から2019年2月18日までは Senator John Heinz History Center (Pennsylvania)と巡り、 2019年3月16日から9月2日まで スミソニアン で展示されます。 その後は同じくスミソニアンの新たな展示スペース"Apollo"(2017年5月20日オープン予定)にCM-007Aの代わりに収納され、 2020年には常設展示として"Destination Moon"が完成します。

8月21日の皆既日食、50周年を迎えるケネディ宇宙センターでイベント開催

2017/07/30

2017年8月21日に米国のほぼ全土で見ることができる日食(部分日食含む)を、オープン50周年を迎えるケネディ宇宙センタービジターコンプレックスで見るイベントが開催されます。 イベントは11:00 am ? 4:30 pmにロケットガーデンで開催され、専門家が解説および質問に答えてくれます。
日食は9:05 a.m. PDTにオレゴン州Lincoln Beachから始まり、4:09 p.m. EDTまでほぼアメリカの中央部を西から東に貫通するように移動します。 部分日食は米国のほぼ全土で見ることができ、ケネディ宇宙センターでは約80%が欠ける部分日食となります。 皆既日食が見られる地域での、皆既の継続時間は約2分40秒です。

ヒューストンのMOCR-2復元に向けたクラウドファンディングスタート

2017/07/22

ヒューストンのジョンソンスペースセンターにあるアポロ計画で使用されたMission Operations Control Room-2 (MOCR-2 または Flight Control Room-2(FCR-2))をアポロ11号当時の状態に復元するプロジェクトへの、 一般からの資金調達を行うクラウドファンディングがKickStarterのサイトでスタートしました。
参加費用はUSD15から最高USD10,000まで10種類もあり、もらえるリワードもNASAのステッカー、Tシャツ、オリジナルミッションパッチ、アポロ宇宙船、サターンVロケットのプラモデル、ドキュメンタリー"Mission Control: The Unsung Heroes of Apollo"のダウンロード権から、 スペースセンターヒューストンの年間パスポート2人分、アポロのフライトコントローラーとの昼食会、フライトディレクター Gene Kranz氏とのミーティングまで多岐にわたっています。 一部のリワードはすでに売り切れ。クラウドファンディングは30日間、8月19日までです。
MOCR-2は1992年12月の Space Shuttle DiscoveryによるSTS-53ミッションまで現役で使用され、それまでに様々な改修がなされました。 これを、コンソール機器からカーペットまで、500万ドルをかけて、2019年7月のアポロ11号50周年までに復元を完了させる予定とのことです。
なお、ドキュメンタリー"Mission Control"はUSのiTunes StoreでiPod/iPad/iPhone/AppleTV用にダウンロード購入またはレンタルが可能です。

LEGO Ideasより、アポロ計画 サターンV発売

2017/05/27

LEGOより、「アポロ計画 サターンV 21309」が発売されます。 2014年にLEGO Ideasによりアイデアが出され、2015年11月には1万を超えるクラウドソーシングへの賛同が集まり、今回ついに発売となりました。 パーツはアポロ11号打ち上げの年にちなんで1969点。3体の宇宙飛行士フィギュアとロケットを飾るスタンド、ブックレットが同梱されています。 スケールは約1:110で、組み上げると全高約100cmにもなります。 レゴ NASA アポロ計画 サターンV 21309は、19,417円で6月2日発売予定です。

次期有人宇宙船(Orion)の有人飛行は2021年までお預け

2017/05/13

次期有人宇宙船(Orion)とブースターSpace Launch System (SLS)を組み合わせた初飛行となるExploration Mission-1 (EM-1)。 NASAはこのEM-1ミッションには、宇宙飛行士は搭乗させず、無人で打ち上げると発表しました。 また打ち上げ予定も当初の2018年後期からさらに遅れ、2019年のいつか、となりました。
最初の有人飛行は、フライトコントロールディスプレイ、脱出システム(abort system)、そして最低限の生命維持システムが搭載可能となる 2021年打ち上げ予定のEM-2までお預けとなるようです。
EM-1ミッションは、月面の100km上空まで近づき、その重力を使って70,000 km上空まで上昇、その後地球に戻る、約3週間の月周回ミッションとなる予定です。

最初のOrionカプセルEFT-1、KSCで展示開始

2017/04/13

現在NASAがスペースシャトルの後継機として開発しているOrion宇宙船。 その最初のフライトモデルであるOrion Exploration Flight Test-1 (EFT-1)が、ケネディ宇宙センターの「NASA Now」のコーナーに展示されました。 EFT-1は、Lockheed Martinによって製造され、United Launch Allianceの Delta IV Heavyロケットによって2014年12月5日に打ち上げられ、無人で地球上空3,600マイル(5,800 km)を2周しました。 この到達高度は、宇宙船としてはアポロ17号以来の高さです。 EFT-1は、飛行当時のまま黒い耐熱タイルに覆われた姿を見ることができますが、カプセル下部のヒートシールドは研究のため取り外されており、黒いカバーでおおわれています。

ヒューストンのMOCR-2、2019年7月のアポロ11号50周年までに復元

2017/04/12

ヒューストンのジョンソンスペースセンターには、アポロ計画で使用されたMission Operations Control Room-2 (MOCR-2 または Flight Control Room-2(FCR-2))が残されています。 MOCR-2は1992年12月の Space Shuttle DiscoveryによるSTS-53ミッションまで現役で使用され、それまでに様々な改修がなされました。 これを、コンソール機器からカーペットまで、500万ドルをかけて、アポロ11号当時の状態に復元するプロジェクトが始まりました。 2019年7月のアポロ11号50周年までに完了させる予定とのことです。
MOCR-2は、2011年にChristopher C. Kraft, Jr. Mission Control Centerと名付けられた、ジョンソンスペースセンターのBuilding 30Nにあり、 1985年にはアメリカの「National Historic Landmark(歴史的建造物)」にも認定されています。 MOCR-2を見学するには、スペースセンターヒューストンからトラムツアーに乗り、ガラス張りのギャラリーから見学する方法と、特別な「Level9 Tour(レベルナインツアー)」に参加して、MOCR-2の中に入る方法があります。 ただし現在はレストアに向け、Level9 Tourに参加しても限られたエリアにしか入れないようです。
現在は、当時の写真などをもとに、レストアすべき機器などの選定を行っている状態。 現在も募金を募っており、近くクラウドファンディングによる資金調達もスタートするようです。 順調に進めば、2018年12月のアポロ8号50周年までに間に合わせるとのことです。

SpaceX社、2018年末までに有人月周回飛行実施か

2017/02/27

ISS(国際宇宙ステーション)への資材輸送をNASAから請け負っている民間企業、米SpaceX社は、2018年末までに有人月周回飛行を実施する予定との ニュースリリース を発表しました。 2名の一般市民をのせ、開発中の有人宇宙船:Crew Dragon (Dragon Version 2)とFalcon Heavyロケットを使って打ち上げる予定とのことです。 今回の飛行は月の周回だけで、着陸は行いません。 2名の乗客はすでにSpaceX社に相当の前払い金を払っているとのこと。 Crew Dragonは2017年末までに、まず無人でISSへの初飛行を実施、Saturn Vの2/3の推力を持つFalcon Heavyロケットは2017年夏に初飛行の予定です。

ドキュメンタリー'Mission Control'、4月に米国内の映画館で公開

2017/02/23

ドキュメンタリー映画、"Mission Control: The Unsung Heroes of Apollo"が、4月14日から米国内の映画館とビデオ・オン・デマンドで公開されます。 現在YouTubeで予告編が公開されています。 この作品には Chris Kraft、Gene Kranz、Glynn Lunney、Gerry GriffinといったNASA幹部だけでなく、 当時のミッションコントロールスタッフの Jerry Bostick、John Aaron、Sy Liebergot、 そして宇宙飛行士のJames Lovell、Charles Duke、Eugene Cernanといったアポロ計画の有名人たちへのインタビューも含まれています。

アポロ11号カプセルの展示ツアー詳細発表、まずは2017年秋にヒューストンから

2017/02/22

現在スミソニアン航空宇宙博物館(NASM)の別館:Steven F. Udvar-Hazy Centerにある修復施設: Mary Baker Engen Restoration Hangar で6か月間の改修を受けている アポロ11号の司令船、コロンビア号(CSM-107)が、2019年の打ち上げ50周年を控え、この秋からアメリカ国内3か所の博物館を巡る2年間の展示ツアーに出発します。 展示ツアーは"Destination Moon"と名付けられ、 まず2017年秋(10月14日予定)から2018年3月18日はテキサス州ヒューストンの Space Center Houston、 つづいて2018年4月14日から9月3日までは Saint Louis Science Center (Missouri)、 2018年9月29日から2019年2月18日までは Senator John Heinz History Center (Pennsylvania)と巡り、 2019年3月16日から9月2日まで スミソニアン で展示されます。 その後は同じくスミソニアンの新たな展示スペース"Apollo"(2017年5月20日オープン予定)にCM-007Aの代わりに収納され、 2020年には常設展示として"Destination Moon"が完成します。

アポロ1号の火災から50年、KSCでアポロ1号のハッチを展示開始

2017/01/28

1967年1月27日のアポロ1号の火災から50年を迎え、ケネディ宇宙センタービジターコンプレックスのApollo/Saturn V Center(アポロ・サターン5センター)に 「Ad Astra Per Aspera: A Rough Road Leads to the Stars(星への険しい道)」という展示コーナーが設けられ、 炎にさらされたアポロ1号の3つのハッチ(BPC、CM本体、CM内側)の展示が始まりました。 アポロ1号のパーツなどが一般公開されるのは今回が初めてです。 アポロ1号の3人の宇宙飛行士に関連する品々、3つのハッチとその解説、改善されたハッチを見た後、MLのNo.9アームを通り、宇宙飛行士を乗せたアポロカプセルをホワイトルームから眺める見学コースとなっています。

アポロ17号船長、ジーン・サーナン氏、逝去

2017/01/21

2017年1月16日、アポロ17号船長を務め、The Last Man on the Moon として知られる ジーン・サーナン(EUGENE ANDREW CERNAN)氏が逝去しました。82歳でした。 死因は明らかにされていませんが、以前より病気にかかっていたことが知られており、家族に看取られての永眠となったようです。

ケネディ宇宙センター公式VRアプリ登場。ギフトショップではVRメガネも発売。

2017/01/14

最近ブームのVR(仮想現実)3Dメガネと無料アプリ3本がNASAからも登場しました。 ケネディ宇宙センタービジターコンプレックスの売店、および オンラインショップ では、ケネディ宇宙センターや国際宇宙ステーション(ISS)、惑星探査機などが体験できる3Dメガネ(Space Visor)を$59.99で発売しました。 無料アプリをインストールしたスマートフォンをセットして覗くと、目の前に仮想現実映像が現れて、視界が360度見渡せます。 なお、使用する3DメガネはGoogle Cardboard互換の国内市販品でもOKです。 無料アプリ( Edge of HomeKSC 360 ExpeditionSpace Dreams )をApp Storeからダウンロードするだけですぐ楽しめます。

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